ツシマヤマネコをナマで見る
2007年11月20日 (火)ズーラシアの植樹祭と再見キンシコウのときにもらった無料招待券の有効期限が3月末で切れてしまうので、そのとき以来しばらく御無沙汰をしていたズーラシアに2月11日の建国記念の日の祝日に子ども達と見に行ってきた。
12月末で上海へ帰ったはずのキンシコウが、まだ両国間の手続きが手間取っているということで、継続展示されていたのは御愛嬌としてうれしかった。
前回行ったときにすでにアマゾンセンターでお別れ記念のメッセージ募集が始まっており、そのときのメッセージが貼り出されていたので見ていると、次男がこれお母さんが書いた絵に似ているねというので、よく見てみると確かに筆跡が妻のものだ。下の写真がそれだが、帰宅後(所用のため妻は今回は同行しなかったため)この写真を見せると、確かに自分のだと喜んでいた。
さて、前回は公開直後ということもあったのだろう、まだ人馴れしておらず見ることのできなかったツシマヤマネコ(対馬山猫)に対面するのが今回のハイライトだったが、以前はハクビシンが使っていたケージの中を悠々と歩き回っていた。それほど人だかりはしていなかったが、興味のある人たちは、望遠レンズでその姿を狙っていた。我が家の3倍望遠で撮ったのが下の写真だが、左右の真ん中、下から2番目の横の鉄線のところに小さい顔を出しているのがツシマヤマネコのナマのお姿だ。
大きさや姿はそこらにいるキジトラとあまり変わらないが、まずは模様が特徴的なのと、尻尾の先の方が太い。また、耳の先が(言われてみれば)丸みを帯びている。今日は一頭(現在、ズーラシアには、オス2頭、メス2頭が「飼育下繁殖事業」により飼われている)がケージの奥の方をいったり来たりしていたが、我が家の子ども達は、ニホンオオカミの滅亡に関心があり、学校の自由研究に発表したほどなので、特にレッドデータブックには関心があるため、生きた絶滅危惧種に会えたのはずい分感激だったらしい。
このツシマヤマネコは、勿論イエネコと同じネコ科だが、wikipediaによるとベンガルヤマネコの亜種であるアムールヤマネコの変種になるという(wikipedia ツシマヤマネコ)が、対馬では、急速にその生息数を減らしているのだという。
さて、園内では、寒さに強いウンピョウ(雲豹 Clouded Leopard) が、暑いときとは違う結構活発な動きをしていたり、ニホンザルが陽だまりでグルーミングをしていたのもほほえましかった。また、アカカワイノシシのウリボウたちが、瓜模様も消えすっかり大きくなっていた。
ところで、珍しいものをみた。ウォークインバードケージの中に、ネズミが結構沢山繁殖しており、放し飼いの鳥達の餌をヒトの気配を気にしながら掠めている現場が数匹目撃されたのだ。ナマネズミというものもあまり直に目にする機会がなく、ネズミ年ということもあり、面白い見ものではあった。
なお、今日は朝開園9時半直後に行ってみたのだが、午後2時ごろに帰るときには、ズーラシア方面の道路が珍しく渋滞していた。不思議に思ったが、冬季は、午後からの駐車場料金が半額の500円になっているのと、三連休中はようやく春先らしいお出かけ日和になったことの二つが理由だろうか。(訂正:午後2時以降の駐車料金半額は、平日のみ。)
p.s. ドライブミュージックは、コープマンによるモーツァルトのディヴェルティメントK.136の快適な演奏。
追記:ズーラシアのホームページも相当リニューアルされており、飼育員の人たちのブログ記事が結構面白い。
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