『のだめカンタービレ』#20
日曜日に『のだめカンタービレ』#20を購入して読み終えた。今回は、ターニャと清良のコンクール(世界的に有名なフランスのコンクールなのでロン=ティボーがモデルだろうか)が主に描かれ、のだめがそのコンクールに刺激を受けながら、真一とともに苦闘する様子が書かれていた。ターニャが弾く『クライスレリアーナ』は、アルゲリッチ的な演奏を連想させた。ただ、アルゲリッチには歯切れの良さは備わっているので、少し違うかも知れないが、全身全霊没入型としては同じ仲間かも知れない。
全体的に、これまでになく不穏な雰囲気が漂う巻だった。
相変わらず多くの曲が登場し、のだめがオクレール先生からレッスンを受けた多くの曲目リストが公開されたりもしていた。先日もちょうどポリーニの演奏で取り上げたショパンの3番や、まだこのBLOGではあまり書いていないが、ベートーヴェンの後期3大ソナタの中でも愛好する第31番のソナタが登場する本格的な展開で、それらの曲へののだめや真一のコメントの台詞がなかなか新鮮で「ため」になった。
このように独奏曲が主体だが、協奏曲もコンクールだけあって多く登場し、ベルクのヴァイオリン協奏曲やラヴェルのピアノ協奏曲も登場した。
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