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2008年3月19日 (水)

今日も風邪気味

3/18は、何とか仕事には行ってきた。帰宅して、食事を摂ったらまた具合が悪くなってきた。テレビでは、『でぶや』が最終回を迎えた。ホンジャマカの石ちゃんこと石塚とパパイヤ鈴木のコンビによる食べ物番組で、深夜放送の時代からときどき楽しんで来たが、とうとうこれで終りだという。でぶキャラの社会進出に果たした役割は大きいかも知れない!?

ところで、チベット暴動問題は非常に懸念されるところだが、全人代を標的に、それより前に新疆ウイグル自治区でも航空機テロ未遂があったのだという。民族・宗教対立が20世紀末から21世紀初頭の国際政治のキーワードだが、多民族大陸国家の中国でも北京オリンピックでの世界の注目をきっかけにして、外部アピールの意味も込めてそのような対立が表面化しているように思われる。

同じ多民族大陸国家であるロシアもチェチェン問題などではムスリム独立派を暴力で抑え込むという同様の対応をしながら、それほど西側からの非難は強くはなかったと記憶するが、潜在力ではスーパーパワーである黄色人国家の中国は、その比較からすると欧米側からの非難が強いのではないか?ビョークとかいう歌手がチベット問題を上海で取り上げたらしいが、欧米内でのそのような問題を取り上げることはないのだろうか?他人の粗はよく見えるが、自分の頭の上の蝿をまず追うのが先決ではないのか?かといって、中国内の少数民族の漢民族化による弾圧・強制が正当化されるものではないのだが。

音楽は今日も休みだが、ブックオフの年度末の書籍半額セールで、俵孝太郎『新・気軽にCDを楽しもう』(1993年)、宮本文昭『疾風怒涛のクラシック案内』(2007年)、樋口裕一『笑えるクラシック』(2007年)、相倉久人『ジャズの歴史』(2007年)という音楽関係の書籍を入手。政治評論家の俵孝太郎氏は、音楽愛好家だということは知っていたが、こんな本を書いていたとは知らなかった。

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コメント

「ロシアもチェチェン問題」との比較は気がつきませんでした。

プーティン支配は大問題ですが、チチェンの場合はイスラム過激派問題でもあって、実際に武力・テロ闘争となっているのが違いますね。ダライ・ラマが、「平和的」を力説して、今回全てを懸けている理由はそこにあります。

またチベット問題をコソヴォ紛争軍事介入と比較すると、少数民族の駆逐と差別化がまだ組織的かどうかの問題となります。勿論旧ユーゴと異なり、漢民族の世界での支配力が違うので、米国も表面では容易に動け無い訳です。勿論欧州からすれば地理的には遠いので比較は出来ません。

仮に今回抜本的解決である「ダライラマとの対話」が取られず、組織的に民族浄化へと進み、ナチズムに比較できる中華思想強化が確認されると、世界世論はより一層中共包囲網に傾くと思われます。

その意味から「黄禍問題」は、むしろ反人種主義を訴える「中国問題」であり、「民族主義的な中華思想」の問題に他なりません。

お大事に。

pfaelzerweinさん、コメントどうもありがとうございます。

ソ連時代のアフガニスタン侵攻では、西側諸国が一斉に反発してモスクワ五輪ボイコットを行ったわけですが、この頃は冷戦期で対立の図式は比較的単純に見えました。その後1990年代の例のチェチェン共和国独立阻止にロシア大統領エリツィンが介入しましたが、これも民族的・宗教的な自決権の問題とともに、いわゆる地政学(石油ガスパイプラインなど)的なチェチェンの重要性がポイントになりました。そして20世紀末から21世紀にかけてプーチン大統領による介入に対しても、ちょうど同時多発テロによる反イスラムの気分の中で、米国、西側からの人権的な反発は抑えられ、黙認されたように感じました。

現在、アメリカにとっての仮想敵国は中国とのことで、国防省による中国軍事力の近年の増強への懸念が発表されていますが、このことと、今回の「EUの開会式ボイコット」などの動きは軌を一にしているように考えております。

本文で書いたように、中国政府によるチベットの「反乱」の「鎮圧」を肯定するものではありませんが、現在の唯一のスーパーパワーの権益に関わる問題としての文脈から見て行きたいと思っております。

風邪の御心配ありがとうございました。

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