4月ということで4に因む曲に想いを馳せる
交響曲で第4番といえば、私が一番に思い出すのは、マーラーの交響曲第4番だ。ただ、この曲は、以前にまとめ記事を書いたことがあるので、また改めて記事にはしにくい。
このような一桁番台の交響曲では、ハイドン、モーツァルトはあまり思い浮かぶことなく、ベートーヴェン以降の交響曲が寡作の時代になってからがどうしても主役になってしまう。もちろんベートーヴェンではカルロス・クライバーの雄渾な第4を思い出し、シューベルトの『悲劇的』、メンデルスゾーンの『イタリア』、シューマンの第4番と来て、ブルックナーの第4番『ロマーンティシュ』はベーム/VPOのLPとブラームスの第4番ではセルとクリーヴランド管のLPを懐かしく思い出す。その後、ドヴォルザークの第4は未聴。チャイコフスキーの第4はよく耳にした曲だし、セルやムラヴィンスキー、小澤のCDもあるが、記事にするにはもう一つ。シベリウスも第4以降は未踏峰。プロコフィエフは未聴。ショスタコーヴィチの第4も難解だ。ニールセンの第4番は、例の『不滅』だ。
視野を広げると、協奏曲、室内楽なども視界に入ってくる。
弦楽四重奏曲は、それ自体、4に関係があるわけだし。
これもハイドン、モーツァルトは多作過ぎて、4番の曲は初期の作品になってしまうので、4番と言っても直ぐに思い浮かばない。ベートーヴェンの4番はハ短調作品18の4で、初期の作品18の6曲セットに含まれるが。現代に近くなり、バルトークの第4番は、難曲だが傑作だと思う。この曲が第4番として思い浮かぶ最も好きな曲かも知れない。これも以前まとめて聴き比べしたことがあった。ショスタコーヴィチも弦楽四重奏曲を15曲残しており、1949年に作曲されたのが、第4番ニ短調になるようだ。
チェロソナタでは、ベートーヴェンの第4番があがるが、あまり馴染んでいない。
協奏曲では、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲がある。バッハのブランデンブルク協奏曲もはずせないし、チェンバロ協奏曲もある。4番ではないが、4台のチェンバロのための協奏曲などというものもある。
ソロでは、ショパンには、ワルツ、ポロネーズ、ノクターン、スケルツォ、バラード、マズルカなどに、第4番がある。バッハの平均律クラヴィーア曲集にも、チェロ組曲にも、パルティータにも、イギリス組曲、フランス組曲にも、インヴェンションとシフォニアにも、4番がある。
オペラの番号制のアリアにも4番はあるわけだし、そのほか声楽曲でも「四つの最後の歌」(R.シュトラウス)などというものもある。
ポピュラーな曲集では、ハンガリー舞曲やスラヴ舞曲にも4番がある。
そのほかは、今はあまり思い浮かばないが、4月という、日本的に言えば新年度の始まりの時、春の盛りというような陽光きらめく雰囲気の数字でもあるので、何かそのような曲を選んでみたいような思いがしている。
今日はあれこれ思っただけで、具体的な曲は聞かなかったので、明日以降聴いていきたい。
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