ドイツ・ハルモニア・ムンディ50周年記念 50枚セットを買ってしまった
DHM と略すらしいが、SONY/BMG傘下に入ったこともあるのか、50周年記念で膨大な録音が超廉価で発売された。
初回があっと言う間に完売したという話題をいくつかのブログ記事で拝見していて残念に思っていたが、再発売が決定したという話を聞き、またもや久々に禁を破って6/10の早朝HMVに注文を入れたところ、6/13の午後には佐川急便で38*38*22という巨大なダンボールに入って届けられた。中にはクッション類はまったくなく、同時注文の2枚のCDと一緒にラップでくるまれて、それがその大きなダンボール箱の底面に軽く接着された状態で届いた。環境への負荷低減のため発泡スチロールのクッション材の使用を減らすためかと想像したが、底面の補強という点では心配の残る梱包形態だった。ただ、中のCDにはまったく異状なく、傷や凹みもなかった。英語版の表記を写すと "Deutsche Harmonia Mundi 50th Anniversary Edition" 50CDs FROM THE LEGENDARY BAROQUE AND ANCIENT MUSC LABEL とある。HMVの紹介ページはこれ。
これまで ハルモニア・ムンディの名前は知ってはいたが、音盤としてはLPもCDも一枚ももっていなかった。これまで聴きたいと思っても聞けずにいたマショーやビーバー、フレスコバルディなどの作品も聞けるし、バッハの曲でもソロ・チェロ組曲やロ短調ミサ、モンテヴェルディの『ヴェスペレ』などの手持ちの音盤の同曲異演盤も聞けるのでと思い、購入に踏みきった。
何から聞いてみようか迷ったが、 31-32【モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』(全曲) コンラート・ユングヘーネル(指揮&リュート) カントゥス・ケルン コンチェルト・パラティーノ】は、ガーディナーの録音で何度も聞いている曲なので、聴き比べてみようと聴き始めたところ、ガーディナーの録音が華麗で少し饒舌過ぎると聴こえるほど、まろやかで滑らかな美しさの演奏が聴けて驚いた。DHM自体、その筋では十分有名なレーベルで、私が知らないだけなのだが、このような演奏、録音を聴いてみると、「(当然のことながら)まだまだ世の中は広いものだ」と、陳腐な感想が生まれてきた。
膨大な音盤を蒐集して、未聴状態で放置することをチョモランマにひっかけてミチョランマと言うらしい(座布団数枚もの!)が、この50枚組みのCDは、多彩なラインナップということもあり、多分ミチョランマ登録されることはない!と、自分で決意する次第だ。
« セル/CLO の ブラームス 交響曲第4番 | トップページ | 名曲探偵アマデウス 事件ファイル#8『フィンランディア』 »
「音楽」カテゴリの記事
- 音楽鑑賞で有用なサイトをリストとして掲載(2024.01.07)
- 高校時代に山田一雄さんの指揮のコンサートを聴いたことを思い出した(2023.12.07)
- Johann Sebastian Bach, Helmuth Rilling : Complete Bach Set 2010 - Special Edition (172 CDs & CDR)(2023.12.05)
- モーツァルト「伝説の録音」3巻セット [36CD+3BOOK]<通常盤> 飛鳥新社 タワーレコードONLINE(2022.04.24)
- 小林秀雄「モオツァルト」(2020.08.02)
「ディスク音楽01 オーケストラ」カテゴリの記事
- ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」 ベルリンフィルによる録音のいくつか(2024.01.14)
- 2015年暮れの第九(読響とN響)のテレビ放送を聴いてトスカニーニを聴き直した(2016.01.03)
- 第6回音楽大学オーケストラフェスティバル(ミューザ川崎 2015/12/6 最終日)(2015.12.07)
- 第6回音楽大学オーケストラフェスティバル(ミューザ川崎 2015/11/28)(2015.11.29)
- 「コンサートは始まる」を20数年ぶりに再読(2015.10.01)
「ディスク音楽02 協奏曲」カテゴリの記事
- 第5回音楽大学オーケストラフェスティバル 第2日 ミューザ川崎(2014.11.26)
- 小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った(2014.09.02)
- 超人的な能力をもった音楽家マゼールが逝去(2014.07.19)
- 初ミューザ川崎シンフォニーホール(2014.07.13)
- マリナーとスターソリストたちによるブランデンブルク協奏曲(2013.10.14)
「ディスク音楽03 アンサンブル」カテゴリの記事
- Harmoniemusik (管楽アンサンブル)というもの(2015.03.22)
- モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K. 478(2014.09.14)
- 小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った(2014.09.02)
- ゲヴァントハウス四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集(2013.12.28)
- 「夏の風の神パンの加護を祈るために」(ドビュッシー、アンセルメ編曲)(2013.10.17)
「ディスク音楽05 声楽」カテゴリの記事
- 小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った(2014.09.02)
- 年末に届いた "LIVING STEREO 60 CD COLLECTION"(2013.01.04)
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ EMI録音集(11CD)(2012.06.20)
「ディスク音楽04 独奏」カテゴリの記事
- 小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った(2014.09.02)
- マリア・ティーポのバッハ「ゴルトベルク変奏曲」(2014.06.24)
- ヴォイジャー(ボイジャー)のゴールデンレコード(2013.09.16)
- グレン・グールドの1981年ゴルトベルク変奏曲の録音と映像の微妙な違い?(2013.06.24)
- 年末に届いた "LIVING STEREO 60 CD COLLECTION"(2013.01.04)
「ディスク音楽06 オペラ」カテゴリの記事
- 小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った(2014.09.02)
- 年末に届いた "LIVING STEREO 60 CD COLLECTION"(2013.01.04)
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの逝去を悼む(2012.05.19)
「ディスク音楽07 宗教曲」カテゴリの記事
- Johann Sebastian Bach, Helmuth Rilling : Complete Bach Set 2010 - Special Edition (172 CDs & CDR)(2023.12.05)
- ピリオド演奏の先達の一人、ホグウッドが亡くなった(2014.09.28)
- モーツァルト リタニア(連祷) 変ホ長調 K. 243(2014.09.20)
- 小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った(2014.09.02)
- 堀辰雄が聴いたフォーレの「レクィエム」(1938年リヨン録音)(2013.09.12)
「DHM」カテゴリの記事
- 昨日は彼岸の中日 春分の日 前日は春の嵐(2010.03.22)
- DHM16 ジュリオ・カッチーニ(1550-1618) Le Nuove Musiche(2009.01.14)
- DHM26 J.B.リュリ ディヴェルティスマン1,2,3(2008.08.25)
- DHM-6,7 J.S.バッハ ロ短調ミサ曲 (2008.06.30)
コメント
« セル/CLO の ブラームス 交響曲第4番 | トップページ | 名曲探偵アマデウス 事件ファイル#8『フィンランディア』 »
50枚8000円には及びませんが、10枚17ユーロを二種類注文しました。
ユングヘーネルとフライブルガーバロックの二種類です。前者の二枚だけは既に保持していましたが、後者のものは初めてです。
狙いは前者のシュッツなどドイツものでした。また共通の話題が出るかと楽しみです。
投稿: pfaelzerwein | 2012年2月27日 (月) 16:44
pfaelzerweinさん、コメントありがとうございます。ドイツ・ハルモニア・ムンディのCDは、ときおり聴いています。ヘンゲルブロックは、来日もするなどすっかり注目株となっているようです。
投稿: 望 岳人 | 2012年2月29日 (水) 23:04