7/23 ハリポタ最終巻日本語訳が発売されたが
2007年7月24日 (火) J.K. Rowling "Harry Potter and the Deathly Hallows" Bloomsburyという記事をちょうど一年前に書いたが、結局全部読み終えないうちに日本語版が発売されてしまった。昨日は、NHKも朝のニュースで「ハリー・ポッター・シリーズ」最終巻日本語版の発売を報道し、夜の番組では、ちょうど昨年の英語版の原作最終巻が発売された翌日に放映されたらしい作者 J.K.ローリングの特集番組を教育テレビで流していたほど。
妻は、最終巻の英語版を半分ほど読了したらしいが、それゆえにか日本語版を買いたがったが、何かと物入りで物価高、給与低迷の昨今、せっかくの英語版を無駄にするのももったいないし、日本語版は半年もすればブックオフなどに大量に陳列されるということで、この夏の購入はしないことに決まった。
この殺伐とした世の中だが、それゆえにか映画も小説もファンタジー、空想物語、寓話ばやりのようで、日本語では上橋菜穂子の『精霊の守り人』がアニメ化されたり、『ナルニア国シリーズ』も先日第2巻の『カスピアン王子の角笛』が映画化され、近年の英国ファンタジーの人気作『黄金の羅針盤』の『ライラの冒険』が映画化されたり、この夏は『人魚姫』を下敷きにした『崖の上のポニョ』という宮崎駿アニメが公開中だ。『精霊の守り人』はBSで毎回楽しみにして見てから原作を読んだが、原作はその続編の『守り人』シリーズも面白い。『ナルニア』第2作と、『ライラ』は未だ見ていないが、『ポニョ』は子ども達のリクエストで夏休み中に映画館で見る予定になっている。
ある人が、『指輪物語』も『ナルニア物語』も、大人たちが勝手な解釈を加えて名作に祭り上げてしまったがゆえに子ども達から切り離されてしまったと言ったということを先日何かで読んだ記憶があるのだが、子ども達が読みたいという感覚と、大人が読ませたいと思う感覚というのは微妙にずれるようで、私が買って来たいわゆる面白そうな本でも、「へー面白そうだね」で本棚行きになっていたかと思えば、ある日突然愛読書になって兄弟で取り合いをしながら読むようなこともある。
我が家では、「ハリポタ」には私と妻が初期のブーム時から時折距離を置きながらだが、継続してはまって来たので、逆に子ども達はもう既に読解力は十分付いているのに何故か読みたがらない。佐藤さとるの『誰も知らない小さな国』シリーズは、私は小学生のときに完全にとりこになったのだが、息子達はどうも敬遠気味だ。なかなか読書のきっかけというか、その世界にはまるかはまらないかというのは、人間関係、友人関係と同じようなもので、結構微妙なタイミングのようなものがあるようだ。ただ、人間は待ってはくれないが、本は比ゆ的にではあるが、「いつまでも」待ってはくれるのだが・・・。
毎晩続く熱帯夜だが、グールドの『平均律』で頭脳を冴えさせて、原書の『ハリポタ』にまた取り組もうか。
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