NHKのドキュメンタリーを見て「ポニョ」の秘密が少し分かった
8月5日(火)の夜に放送されたプロフェッショナル仕事の流儀スペシャル▽宮崎駿のすべて~“ポニョ”密着300日 を録画しておいたのを、8/26の晩にようやく家族で見た。番組ホームページでの概要はこの通り。
我が家で映画を見に行ったのは8/3(日)だったので、ちょうどよいタイミングにこの番組が放送されたものだと思う。それでもその後の引越しや帰省、北京オリンピックなどでついつい後回しになっていたが、ようやく子ども達の夏休みの宿題や自由研究もひと段落したので、ゆっくりと見ることができた。
『ポニョ』は、最近の宮崎アニメ『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』に比べてストーリーは大変シンプルで、ほぼ一直線だが、それでも途中途中にオヤと考えさせられるエピソード的な部分が挟まっていた。今回の密着ドキュメンタリーで、その部分が宮崎駿が特に苦心した部分だったということが分かり、少々ストーリー的には余分なエピソードのような感じだったが、それだけの意味があったのだということが理解できたように思う。
ソウスケとポニョが崖の家の一軒家から玩具のポンポン船でソウスケの母を捜しに行く途中で出会う若夫婦と乳飲み子の場面、トキというおばあさんがフジモトから逃れようとするソウスケを抱きとめる場面。
『ルパン三世 カリオストロの城』以降、『風の谷のナウシカ』がヒットするまでの三年間、企画がすべて没になってしまったという苦悩の時期、虚弱体質で劣等感の塊だった幼児期から青年期、若くして病に冒され(脊椎カリエス?)病床で長く過ごした母の存在など、これまであまり語られてこなかった宮崎駿の「負」の部分が多く紹介され、その人生が様々に形を変えてアニメーションに投影されていること、アニメーションで人を楽しませることが自分の存在意義であることなどが、茂木健一郎と住吉アナのあまりうまくないインタビューでも何とか伝えられていて、宮崎アニメに関心のあるものにとっては大変面白い番組だった。
是非再放送を望みたい番組だ。
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