須永朝彦『白鳥王の夢と真実 ルートヴィヒⅡ世』(新書館)
2008年7月20日 (日) 昨夜の『世界ふしぎ発見!』はルートヴィヒ二世特集 のときに、本の表紙画像をアップしておいたが、ようやく読了できた。
ヴィッテルスバッハ家というミュンヘンの王家と、ホーエンツォレルン家というプロイセン(ベルリンの王家)、そしてハプスブルク家というオーストリアの王家との関係などの大ドイツの基本的な地方と位置関係が、なんとなく分かったように思えた。
ヴァーグナーとの関係はそれこそ詳しく書かれており、また、婚約者ゾフィー・フォン・ヴィッテルスバッハとその姉、神聖ローマ帝国皇帝妃 エリーザベト(日本語風にはエリザベート)(この姉妹はルートヴィヒのとの父の従姉妹にあたる)との交流についても詳しく書かれていた。
日本で初めての詳しいルートヴィヒⅡ世の伝記ということだが、wikipediaの記述の誤りが直ぐに分かるほど詳しく、分かりやすく書かれていた。
鴎外の『うたかたの記』、ヴィスコンティの『ルートヴィヒ』についても触れられていた。 なかなかよい本だった。
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