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2008年10月 8日 (水)

ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー バーンスタイン(p)/LAPO

Bernsetin_lapo_american_music

バーンスタインの自作を含むアメリカ音楽のコンピレーションアルバム。

収録は表題曲と、バーバーの『アダージョ』、自作の『オン・ザ・タウン』からの三つのダンス・エピソード(イスラエルフィル)、『キャンディード』序曲、『ウェスト・サイド・ストーリー』からのシンフォニック・ダンス(最後に収録の『アメリカ』のみ1984年の特別編成オーケストラに全曲収録盤から)というもの。

ラプソディー・イン・ブルーは、バーンスタインの弾き振り。ロス・フィルとの収録は、1982年で、地元ロス・アンゼルスではなく、サン・フランシスコのDavies Symphony Hall というホールでのライヴらしい(まったくオーディエンスノイズは入っていないが)。

1918年生まれのバーンスタインなので、64歳のときの収録だが、ピアノも指揮も達者なものだ。(コロンビア響との古い録音が名盤として有名なようだが、未だ聴いたことはない。)

バーバーの Adagio for Strings は、ネヴィル・マリナー/AoSMITFのものと比べると、深々とした解釈だが、西海岸のロス・フィルの音の特徴なのだろう、少しあっけらかんとするほど、湿度の低い音楽に聞こえるのは不思議だ。映画『プラトーン』で非常に印象的な使われ方をしたこの音楽だが、未だ満足できる演奏・録音に出会ったことはない。

もし晩年のバーンスタインがニューヨーク・フィルハーモニックと演奏していれば、重厚で潤いのある音響が加味されて、粘りのあるバーンスタインの指揮により、さらに深い音楽になったのではないか、などと思ってみたりする。

追記:2008/10/10

ニューヨーク・フィルハーモニックとは、CBS録音でバーバーの『アダージョ』を録音しているらしい。

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