デジカメを7年ぶりに買う またオリンパス
2001年春に中国に2週間ほど出張したときに、成田空港のカメラ店で購入した愛機 OLYMPUS CAMEDIA D-460 ZOOM。
既に7年以上使用しているが、多少動きが鈍くなってきたところはあるが、相当の酷使にも耐えていまだに現役を続けている。
スペックは、最高1.3Megapixel といういまや携帯電話の付属カメラよりも劣る画素数ながら、結構色のバランスとピントのシャープさがあるようで、たまたま手ごろだと思って買ったものだが、なかなか気に入っているものだ。
今はほとんど使われなくなったフラッシュメモリーの形式、スマートメディアがこのカメラの記憶素子で、画素数が小さい分この64MBでも1280*960で約350KBの写真が150枚ほど撮れることになる。ただ、このカメラを購入したころは、ノートPCのハードディスクサイズがたった1.3GBしかなくて、プレインストールされているソフトを相当アンインストールしても空き容量が不足して、画像データをあまり保存できなかったことや、それよりも、パソコンにスマートメディアを読み込ませるのに、3.5インチフロッピーディスク型のアダプターが必要で、64MB程度の画像でもHDDに書き込むのに膨大な時間が掛かったこともあり、このスマートメディアを10枚以上購入して、整理したいたこともあった。
その後、現在のPCを購入して、スマートメディアなどが読めるマルチスロットから、以前のノートPCでは考えられないほど手軽に画像を読み出し、書き込みできるようになり、スマートメディアは一枚あれば充分になってしまっていた。
D-460だが、オリンパスの以前の機種(フィルムカメラの時代もオリンパスを愛用し、このスライド型のレンズケースシリーズを使っていた)によく使われていたスライド型のレンズケースの動きが最近鈍くなり、時にはレンズが出てこない(レンズケースが電源スイッチになっている)ことも起きるようになり、妻が子どもの学校の広報誌の写真撮影を頼まれたりしたこともあって、これでは少し不安だということで、7年ぶりにデジカメを買うことにした。
職場最寄の大型電器店に、帰路足を運び、展示されている実物をいろいろ触ってみたが、どれも一長一短。さすがに値段の高いものはそれなりの使い勝手のよさがあり、また廉価なものはどこかでコストをカットしているために、近くにあるより高価なものに比べると見劣りがするというように結構迷ってしまった。大手メーカーの美麗なカタログをもらってきて見比べても最新機能の紹介が主で、その機能自体どこまで実際に使えるものかは、試してみなければ分からず、結局は店頭での印象で選ぶことにした。(デジタル一眼レフは、妻の弟がペンタックスのK20Dという高級機を購入しており、夏休みに少し触ってみた。こういうのを使ってみると、やはり欲しいものの一つではあるが今回は家庭用を優先にして諦めた。)
店頭で最も欲しいと思わせたのは、RICOHのR10という機種で、広角28mmから望遠200mm(光学7.1倍ズーム)の能力を持ち、適度な大きさでホールド感もよく、欲しいと思ったが、実売4万円を越す店頭価格だったので、諦めた。コンパクトデジカメで光学7倍はなかなか凄くて、以前なら手ぶれのために使いこなせなかった高倍率も最近の手ぶれ補正能力のアップにより、手持ちでも結構使えるようになっており、探したところ、OLYMPUSの最新機種μ1060が目に付いた(PANASONIC のキミマロズーム 10倍もあったが、少し値段が高かった)。当初店頭価格で3万円を越えており、3万円が上限と思っていたので、ネットの代引きによる廉価購入も考えたが、アフターサービスも考えて近所の量販店を覗いてみたところ、いきなり11月に入って大幅値引きをしており、おまけもついて、3万円未満で購入できた。
これが、フィギュアの浅田姉妹がイメージガールを務めているオリンパスμシリーズの現在の最新機種になる。
D-460に比べると、厚さは1/2、幅は2/3、逆に液晶サイズは縦横とも2倍になる。この7年間のディジタル機材の小型化、ディスプレーの大型化がよく分かるようになっている。
まだ、本格的に撮影をしていないが、フルオートからシーン別最適撮影、少しマニュアル的な露出調整やISO感度調整などのモードが切り替えできるようになっている。少し撮影してみて気になるのが、女性のハンドバッグの中にでも入るようなコンパクトさのため、男性には少し軽く小さすぎるのかホールド感に乏しく、手ぶれ補正が入っていても少しブレ気味になるような気がする。これは慣れの問題かもしれない。また、画素数が10.0Megapixel ということで、画素数競争に追従しているせいか、逆に小さい画像にした場合の「見た目の解像度」が落ちているように感じられる。1Megapixel に落として撮影してもあまり変わらないので、無理な高解像度のせいではないかも知れないが。
なお、今更ながらだが、当然のごとく プリンタの PictBridge 対応なので付属のUSBコードとプリンタをつなげば、カメラの液晶モニターでの操作により簡単に写真印刷ができるのはさすがだし、おなじくPCにつなげば、外部ディスクとして認識され、画像のPCへの取り込みもいちいちフラッシュメモリーを抜かなくてもできるのはこれまた便利だ。(ちなみに、オリンパスは、xD-ピクチャーカードの推進メーカーだが、専用アダプタによってmicroSDも選択でき、今我が家のには2GBのmicroSDが入っている。)
なお、あまり液晶モニターが大きくて綺麗なもので、専用の保護シートを本日購入して貼り付けた。
p.s. 2,3ヶ月前から画像整理ソフトとしては、googleの無料Picasa2を使っている。プリンタ付属のHPディレクタ, Irfanview, Adobe Photoshop Album Mini などを使ってみたが、レタッチや印刷には少し不満があるが、アルバムとしての整理能力は格段に優れているようだ。
購入後の後知恵だが、朝日新聞土曜版で連載が終わった鐸木氏のデジカメのキモで印象深かった満月の撮影での高画素数デジカメが必ずしも解像度が高くないという情報を思い出した。これに反して結局高画素数で解像度のあまり高くないものを買ってしまったようだ。映像の受光部の大きさが解像度を決めるようで、オリンパスのこの機種はその意味では受光部が小さい部類のものだったようだ。これは失敗だった。
μ1060のCCDサイズ:1/2.33型
比較的メーカーよりと思われるサイトでもこのような記事が読めた。 高画素=高画質は間違い? 撮像素子のサイズに注目するコンデジ選び コンパクトデジタルカメラ 2008/06/25 00:12
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コメント
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新しいデジカメを購入されて、いいですねえ。解像度などは、詮索し出すときりがありませんが、ブログのネタ写真を撮るのが主なのさと割り切れば、気も楽です。それにしても、最近のデジカメの進歩はすごいですねえ。私など、コンパクトデジカメに接写モードがついていることを知ったときには、目から鱗でしたよ(^o^;)>poripori
高倍率ズームは三脚が必須になりますし、ポーチに入れたデジカメだけで、なんとか間に合わせる工夫が楽しかったりします(^_^)/
投稿: narkejp | 2008年11月 8日 (土) 21:26
narkejpさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
昨日が妻の学内広報誌カメラマンデビューだったのですが、80枚ほど撮影してまあ何とか使えそうな写真が30枚ほどはあったようで、少し安心しました。要はまったくのカメラの素人でもそれなりに写せればいいのですが、最新のカメラはそこまでの域に達しているのかどうなのかというところですね。
この8年間くらいのデジカメの変貌ぶりは凄いものがありますね。ただ、それで気に入るような写真が撮れるようになったかどうかは別問題で、呆れるほど不要な機能が盛り沢山ついてしまったのは、昨今のディジタル機器の例に漏れないようです。パソコンのアプリケーションしかり、カーナビしかり、携帯電話しかりだと感じています。
古いデジカメでもいろいろ使いこなしを工夫してそれなりに満足のいく写真も撮れたので、そのような工夫の多くをカメラ任せにしてしまうのは、使う人の能力をスポイルする可能性もあるようです。ただ、反応速度や連写能力の進歩は流石に感心しました。
鐸木能光の「デジカメに1000万画素はいらない」という本を買いました。なるほどと思うこともありましたが、一部、デジタル一眼レフの奨めというニュアンスが強いようにも思いました。それでも、相当反響があるようなので、良心的なカメラメーカーが鐸木仕様のデジカメを開発・設計して売り出せば、この本の読者には相当アピールするかも知れないなどと思ったりもしました。
投稿: 望 岳人 | 2008年11月10日 (月) 12:54