NHK杯フィギュア2008 浅田真央 ショートプログラム1位
先日のフランス杯の映像は見れなかったので、今シーズンの浅田真央の演技をライブで見るのは初めてだった。
驚いたのは、昨シーズン 世界チャンピオンになったときに比べて背がぐんと伸びたように見えたことだ。背が伸びたのもあるだろうが、非常にスリムになっていて、背中には背骨と肋骨が透けてみえるほどだった。顔の表情も少女の愛らしさがまだあった昨シーズンに比べて、メーッキャプの加減もあるのだろうが少し鋭くとがった印象に変わっていた。まあ、これは、彼女としては失敗だったフランス杯の2位の後で、グランプリファイナルへの出場権を掛けた試合、それも近年苦手としているショートプログラムの直前だったからかも知れない。
曲目は、ドビュッシーの『月の光』のオーケストラ編曲版。
この曲をストコフスキーが編曲している。ディズニーの『ファンタジア』(第1作)に惜しくも採用されず、DVDにその復元映像と音楽が収録されているのが、その編曲だ。CDで持っているのは、エリック・カンゼル指揮のシンシナチ・ポップス・オーケストラによる Transcription for Orchestra by Leopold Stokowski というテラークのアルバムで、今それを聴きながらこれを書いているが、どうも浅田真央のショートの編曲とこの編曲は違うようだ。
すらっとした手足の長い浅田真央が、この曲に乗って、非常にキレのあるジャンプと、凝りに凝ったシークエンスやステップ、スピンを次々に決めた。ほとんどミスらしいミスはなく、得点は64点と比較的高いものだった。(今シーズンは、ライヴァルのキム・ヨナが69点をマークしているというが。) 第2位は、ドイツ出身のアメリカのスケーター ワーグナー。第3位は、フィンランドの選手。第4位が日本の選手(リストの「ラ・カンパネラ」)で、第5位が中野友加里(ショスタコーヴィチの「ロマンス」)だった。なお、男子は謹慎が解けた織田信成がショートプログラムの第1位になっているという。
明日は、NHK杯のフリー演技。インタビューで「ミスをしたくない」と言ってたのが、気になる精神状態で、もっと攻めの姿勢を取った方がいいように思うが、是非がんばって欲しい。
追記:気のせいかはっきりしないが、今日のNHK杯の女子ショートプログラムは、夜7時半からの生放送だったのだが、いつもより競技のカメラワークが相当ぎごちなかったように感じた。浅田選手の時だけでなく、カメラの追尾が悪いのか選手が画面の中央に来なかったり、肝心のジャンプの時に画面からはみ出したり、ちょうどシークエンスの途中でカメラが切り替わったりしていた。画面の中央に来ないのは、横長テレビの普及に関係があるのだろうが、ディレクターが操作していると思われるカメラの切り替えはどうも稚拙ではなかったか?少なくとも、これだけの主催大会で、少し準備がおろそかだったのではなかろうか?
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コメント
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おはようございます。
僕も昨晩テレビで見ました。真央ちゃん良かったですね。
それにしても、あのカメラワーク、僕も気になっていました。画面から選手が消えてしまいそうな感じ。あれあれ?・・・・という気持ちでみておりました。
投稿: mozart1889 | 2008年11月29日 (土) 06:44
mozart1889さん、コメントありがとうございます。
あのカメラワークはよくなかったですね。それもNHK杯という冠大会ですから。最近はNHK以外の方が巧いかも知れないですね。仙台や長野でのNHK杯もどうも撮り慣れていないのか、それともカメラの設置ポジションが悪いのか、違和感のある映像だったような記憶が蘇ってきました。
今晩の放送は、浅田、中野のグランプリファイナル出場がなるように応援しながら見たいと思います。カメラワークが改善(というよりも普通でいい)されていることを願いたいですね。
投稿: 望 岳人 | 2008年11月29日 (土) 11:42