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2008年12月30日 (火)

2008年もあと2日 

夏には中国で北京オリンピックが行われ、秋にはアメリカ合衆国では初の有色人種系の大統領が誕生し(もしくは初の女性大統領の可能性もあった)、そして年末そのアメリカのサブ・プライム問題というまったくお粗末な金融テクノロジーの破綻に端を発した金融危機の影響で全世界が一挙に不況の波が襲い、100年間で最大の(ということは1929年の大恐慌をしのぐ?)恐慌の恐れがあるという経済情勢で2008年は暮れようとしている。

このブログでも書いたが、借金漬けの米国の消費者が嘘のような「お客様は神様です」の小売業に支えられて、膨大な消費を繰り広げ、そこを目指して世界各国が輸出を続け、資金を回すという状況が長く続いていたようだ。病める唯一の大国の経済が、とうとうその矛盾をさらけ出したというのが、今回の経済危機の真相ではあるまいか。

これからは、アメリカの行き過ぎた浪費に頼らなくとも成り立つような世界経済を模索していかなくてはならないのだろう。日本にしても、既に若者はクルマ離れを進めるなど(経済的に離れざるを得ないというのが本音かも知れない)、内需だけでどのような製造業も経営が成り立たなくなっているのは確実だろう。しかし、膨大な浪費に頼る経済は、今回のように必ず破綻が来るもののようだ。

いつがピークだったのか分からないが、既に経済的な繁栄というものは既にピークを越してしまい、今後は浪費(その最大なものが戦争である)に頼らずにどのようにしたら食っていけるかを模索すべきときに来ているのだと思う。日本航空の社長が、社長としては薄給で、社用車も使わずに通勤しているということが美談として報じられているが、経営リーダーが高給と高利便性を味わうという時代は終わり、ワークシェアにより、たとえ個人個人の生活の質は低下しても、社会全体として労働を分配することで、失業者を減らすというような仕組み、セーフティネット的なものを広めていかなければならないのではあるまいか?ヨーロッパ的なバカンスの多さというのは、日本から見ると不思議な感じがするが、それがワークシェアの一つの現れなのかも知れないなどとも思う。

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