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2009年1月18日 (日)

NHK大河ドラマ『天地人』の感想など

2009年のNHK大河ドラマ『天地人』の第3回の放映を見たが、初回、第2回と比べて少々違和感を覚えてしまった。

ココログニュース、ブログネタという欄がこのcocologの編集画面登場して相当の期間が経つが、結構ココログニュースという欄に興味を引く話題が多く、楽しませてもらっている。最近の話題に、『天地人』子役の泣ける演技で視聴者獲得 というのがあり、確かに初回、第2回はこの子役たちの演技で、我が家の子ども達もぐっとドラマに引き込まれたほどだった。

しかし、主役たちを成人の俳優達が本格的に演じ始めた今回は、少し勝手が違った。

直江兼続と景勝、秀吉、三成、家康との攻防をテーマにした『密謀』(藤沢周平)の再読を終え、火坂雅志の原作を上中と読み終え、また童門冬二『北の王国 智将直江兼続』も再読を開始し、それらに書かれた兼続、景勝の容貌、性格などの記述から、自分なりの直江兼続、上杉景勝像が出来たこともあり、ドラマとそれとの食い違いが気になったことが一つ。兼続は、身長180cmを越す美丈夫で、目から鼻に抜けるような才気を持つ沈着冷静な人物だったはずだが、妻夫木聡演じる兼続は小柄でひょうきんもので、おっちょこちょいという人物設定らしく、半分木下藤吉郎のようだ。

また、原作を脚本家が相当大きく脚色している点 ①兼続の川中島偵察のエピソードに対する景勝の母仙洞院のドラマでの叱責は兼続を単なる無軌道なやんちゃ者として印象付けるもので、原作では違っていた。 ②ドラマでは後に兼続の妻となり重要な役割を果たす直江家の息女お船(おせん)との出会いが、余りにも劇画調というかベタな設定(暴れ馬を活発な姫 お船が取り押さえる)だったこと ③景勝が謙信に取っての最重要の家臣直江景綱の娘お船をある宴席で見初め、それを兼続が主君景勝に頼まれもせずに恋の取り持ち役をするエピソードなど 相当作りすぎの脚色が目立ったように感じた。

一番大切なのはこの描き方では、若き日の樋口与六兼続が、あの怜悧な子ども時代の与六とは別人の如き変貌になってしまい、このような若者のどこをあの謙信が弟子として見込み、仙洞院が我が子喜平次の補佐役として見込んだのか理解ができない。ドラマ仕立てでより親しみやすく魅力的に面白おかしくという狙いがあるのだろうが、今回は最初の2回との断絶的な違いがあったため余計違和感があったのかも知れない。興味のある人物なのでこの後も見続けようとは思うが、少し残念だった。ただ、初回からの配役陣、謙信の阿部寛(謙信は小柄だったようなので上背がありすぎ)、仙洞院の高島礼子などはなかなかハマった役どころのようで期待は持てそうだ。

さて、今日はまだ風邪の熱の引けたあとの養生で大人しくしていたため、iTunesへの登録などで時間を費やした。主にベートーヴェンのピアノ独奏曲関係と、バッハのゴルトベルク変奏曲を入れたのだが、グールドの1981年録音を読み込ませた後に聴き始めたら途中でやめられなくなってしまって50分間聴き入った。

そんなわけで、テレビはドラマ以外には見ずにいたので、注目していた全国都道府県対抗の男子駅伝の中継をうっかり見逃してしまったが、期待通り長野県が新記録で優勝したとのことで、喜ばしい。東海大の佐藤は少し調子が悪かったようだが、佐久長聖のメンバーと上野らの活躍もあり、完勝だったようだ。陸上界では北京五輪の4×100mリレーのメンバーで銅メダリストの塚原直貴も長野県の出身だという。かつて、東京五輪時代のハードルの依田郁子選手や、マラソンの中山竹通(たけゆき)選手など一流ランナーを輩出したことはあるが、最近の選手達の活躍は本当に目覚しいものがあり驚きだ。

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