"Alban Berg Quartett" という表記
毎日のように iTunesへの取り込みの記事が続いていて、この人はいったい何をやっているんだろうと思われてしまうほどだが、昨日から今日にかけてはベートーヴェンの弦楽四重奏曲を取り込んだ。一部バリリ四重奏団で、全曲は新旧取り混ぜのアルバン・ベルク四重奏団のもの。
その過程で、面白いことに気が付いた。私にとっても同時代のスーパー四重奏団であり、実演をたった一度だが聞く機会に恵まれたこともあり非常に愛好していて、近年とうとう引退してしまったアルバン・ベルク・カルテットなのだが、CDの表記をよくよく見ると、通常の Quartet 四重奏曲、四重奏団 という綴りではなく、最後に t が重複する、Quartett というものなのだ。 ただし、iTunes の アーティスト入力欄はすべて Quartet となっていた。
日本語版Wikipediaを見ると、さすがにその点をフォローしてあり、t 一つが英語表記、t 二つが ドイツ語表記ということらしい。英語版Wikipdediaでは、見出しは Alban Berg Quartet で本文は、Alban Berg Quartett。ドイツ語版では、Alban Berg Quartett となっていた。
iTunesの曲目情報はも、Gracenote という会社の曲目データベースを使っているらしい。カーナビのCDプレーヤーのmp3録音機能もここを使っているところが多いようだ。入力している人の癖もあるのか、イタリア語の Allegro con brio など 発想記号(用語)が、Allegro Con Brio などと単語ごとに大文字で表示されているのが多くて気になる。iTunesには、CDトラック名を取得と並んで、CDトラック名を送信という機能もあり、まったく間違っているようなものは訂正して送るようにしているが、どの程度反映されるものか? 編集者の善意に頼るWikipedia のような仕組みだが、大丈夫なのだろうか?
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コメント
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気になりましたか?例えば放送でトラック毎に打たれているISRCなどに合わせて曲目や演奏者などをタイプする場合もその場の判断で行なわれてしまうようなものですから、言語・文化圏毎にも様々な判断になりますよね。
演奏団体や芸名などもなんらかの形で登記していれば正式名称を特定出来ますが、所詮源氏名ですからお客さんに合わせるのが普通でしょう。
上のカルテットの場合もドイツ語圏以外のアメリカや欧州市場では現場の判断で各々の言語に合わせた名称を宣伝媒体などで使っていたはずです。各国言語が混成させるような傾向が強いそれ以外での言語圏ではどうしてもおかしな表示になり易いのも事実ですね。
作曲家の名前を使っている事もあり将来とも、 "Das Alban Berg Quartett"と書くのがドイツ語では正式です。
投稿: pfaelzerwein | 2009年2月 8日 (日) 22:28
pfaelzerweinさん、いつもコメントありがとうございます。
>"Das Alban Berg Quartett"と書くのがドイツ語では正式です。
定冠詞が付くんですね。勉強になります。
EMIの輸入盤の表紙は、Quartet で、裏側の曲名表記では、Quartettとなっていましたね。
そういえば、同じようにiTunesのトラック情報を入力していたところ、Cleveland Orchestra や Philadelphia Orchestra も 正式には、 The が付くのに気が付きました。定冠詞は難しいですね。
iTunesはさすがにグローバルな展開を前提とした米国企業の商品なので当たり前といえば当たり前ですが、フランス語のアクサンやドイツ語のウムラウトもコピペすれば簡単に入力できますし、ハンガリー語のアクセントや特殊記号など様々な文字入力に対応していて驚きました。まあ、日本語にも対応しているんですから、これも当然ですね。
投稿: 望 岳人 | 2009年2月 9日 (月) 19:21