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2009年2月 6日 (金)

iTunes での取り込み 途中経過 と ヴァイオリニストの勢力図の変化?

このところ、毎日、夕食後PCに向かい、机に積み上げているCDをiTunesで読み込ませることを楽しんでいる。コレクションが整理されるていくというのが面白いというのもあるし、自動的にダウンロードされるCDのトラック名の情報をチェックして誤りを正して、送り返すというのも面白い。今晩現在での累積リッピングのデータは、「3657曲、13.1日」と表示された。曲というのは要するにCDのトラック数なので、多くのトラックが切ってある楽曲、たとえば、「ゴルトベルク変奏曲」などはこれ一曲だけで、冒頭とダカーポアリアと30の変奏で32曲ということになってしまう(グールドの初期盤のゴルトベルクは、全体が1トラックで、細かくindexが挿入されているのだが)し、交響曲、ソナタなどの多楽章曲は、1曲で数トラックとなり、オペラでは二桁のトラック数になってしまうので、曲数というのはまったくあてにならない。

単純に1CD 1時間の収録時間とした場合には、13.1日は314.4時間になるので、ようやく300枚強を読み込んだことになる。

昨晩は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲などをまとめてハードディスクに記録したのだが、今晩はブラームスのヴァイオリン協奏曲を取り込んだ。

今はあまり名前を聞く事が少なくなったアイザック・スターンのCD(ソニーのThe Great Collection収録)も、バレンボイムとのベートーヴェン、メータとのブラームスを取り込んだのだが、ブラームスの方はHMVでも録音年データが見つからず、ネット情報で1978年録音らしいとあったので、とりあえずそのようにデータ入力しておいた。大御所としてよきにつけ悪しきにつけ絶大な権力を奮ったヴァイオリニストだったようで、録音はほとんどがソニー (CBS)に膨大に残されているが、今改めて聴いてみると、音色にも技術にもそれほど陶酔的な魅力を持って迫っては来ない。現代のヴァイオリニストは、五嶋みどり、ヒラリー・ハーン、アンネ・ゾフィー・ムターなど総じて技術も高いのは当たり前で、音も研ぎ澄まされたように美しくなっているように感じるが、一方では主流のガラミアン、ドロシー・ディレイ門下は似たような音色、解釈、テクニックと言われて没個性的だとも言う人もいる。ヴァイオリンというクラシック音楽では常に主役を演じる楽器だが、かつて大御所だったスターンやパールマン、ズーカーマンなどの影が薄いのは、どのような変化なのか、興味がある。

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コメント

女性三人の中ではムターの未だそれほど重量級でない時代の録音しか手元にありませんが、嘗ての三人は録音か生で比較的聞いています。

子供の時の砂糖をまぶしたようなちゃらちゃらした音のみどりしか印象にないので今でも恐らく同じような音を奏でていると想像します。それからすると最も反対に、演奏にも音色にも弓使いのこってり感があるのはスターンでしょうか。ズッカーマンはちっとも名人に見せないところが良いかなと。パールマンは、録音でも音色といいなかなか中庸でもっとも安心して聞ける奏者ではないでしょうか。

ムターの良さは、その辺りの節度かと想像してます。今でも大きな流派もあると思いますが、最終的には先生以上に楽器や弓の選択などにその人の好みや個性が反映するので、レパートリーと共に音楽趣味の良さのようなものが重要かと思います。

上の三人の録音などがあまり話題にならないのは、CBSなどでスタンダードなレパートリー化して、なにも新録音と比べる必要もないようなレパートリーが殆どだからでしょう。ハーンなどが話題になるのも、彼らが十分な演奏実践を残していないレパートリーであって、例えばクレメルやパールマンやムターなどが十分に演奏しているベルクの協奏曲などであるとなかなか話題になるのは難しいかと思いますね。

pfaelzerweinさん、いつもコメントありがとうございます。

どうも今回は、私の放言が粗雑過ぎたようで反省しております。アメリカ・ユダヤ系のヴァイオリニスト、スターン、パールマン、ズーカーマンの名前を最近とんと耳にすることもなくなり、ついこのような感想が浮かんで来ました。

その後、勿論、クレーメルやレーピン、ツィンマーマン、ミンツなどの男性ヴァイオリニストはいますが、アメリカ・ユダヤ系男性ヴァイオリニストの退潮?と踵を接するかのように、女性ヴァイオリニストの活躍が目立つような気がしております。チョン・キョンファ、ムターあたりから始まり、ムローヴァ、ミドリ、ハーン、そして最近話題のユリア・フィッシャー、その他日本人でも諏訪内や庄司など女性ヴァイオリニストの「活躍」は目覚しいように感じております(少し小父さん的ですね)ので、つい放言めいたことを語ってしまたようです。

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