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2009年2月11日 (水)

フラッシュメモリメーカーの倒産

先日、XPでもキャッシュメモリを増やせるという記事で使った4GBもの容量のフラッシュメモリがほんの3000円程度で買えてしまったのだが、そのような極度の価格暴落にもよるのだろうか、フラシュメモリー大手のスパンシオン(Spansion Inc.)の日本法人が倒産(会社更生法適用申請)となってしまった。

メモリやハードディスクなどの記憶素子、装置の容量の増加と容量あたりの価格の低下は幾何級数の逆数のような割合で低下しているような感覚で、つい一年半前に、KnoppixのUSBメモリからのブートを試していたときに買ったUSBメモリが1GBで3000円程度の値段だったので、(メモリの動作スピードなどの性能にもよるが)廉価なものでは、個人の大雑把なサンプリングでもたった1年半で4分の1に値段が下がったことになる。

ところで、毎日のiTunesだが、とうとう以前購入した40GBの外付け携帯HDDの容量では足りないことがはっきりしてきたので、少し大きめの携帯HDDの値段を調べようと昨日帰宅時に量販店を覗いてみたところ、何と250GBや300GBなどという携帯HDDが1万円以下の値段で売られているではないか!数年前、40GBのHDDは、当時使っていた2000年以前に買った古いノートPCのHDD容量がたった「1.3GB」だったので、それでも夢のような大容量だったのだが、確か一万円以上のそれなりの値段がしたように記憶している。それが、携帯HDDでもこの程度、据え置き型のHDDならば、1TB=1000GBで、1万数千円の特価品が山積になっていた。

据え置き型は、上記の40GBの携帯型よりも以前に購入した150GBのものがあるが、これなど外部電源供給が当然必要で、サイズも結構大きく、動作音もそれなりにするものだ。ことほどさように、記録媒体の高性能化大容量化、それに伴う低価格化が進んでいるのが、身近でも確かめられる。

今回の急激な景気減速に伴う売れ行き不振もあるのだろうが、業界トップグループの企業でさえ立ち行かなくなりつつあるディジタル機器の加速度的な進化というものは、いったいどういうものなのだろうか? かつて外国人による日本人論で『誰も幸せにしない日本的なシステム』というような題名の評論があったが、現代の企業競争というのは、どうもこれと軌を一にしているような様相だ。激烈な消耗戦的な生存競争そのものだ。

p.s. なお、スパンションが製造していたのは、USBメモリやデジカメに使われるようなフラッシュメモリ(NAND型)とは少しタイプが違うNOR型というもので、ファームウェアなどに使われるのだということが「先っちょマンブログ」というブログに書かれていた。

 

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