アルベニスとヴィラ・ロボスのギター曲
今日は、二十四節季の一つ立春。先日のCalend Mateをいじってみると、365日を24分割する二十四節季暦というのがあり、今年の1月1日は、冬至12日。1月5日が小寒1日、20日が大寒1日、昨日2月3日は節分で大寒15日。そして今日が立春1日という風になるようだ。そして、本来節分というのは、季節の変わり目である、立春(2009/2/4)、立夏(5/5)、立秋(8/7)、立冬(11/7)のことを指すが、現代では立春の前日が節分と呼ばれるようになってしまっているとのことだ。
仮名日記の先達、紀貫之の名歌「袖漬じて掬びし水の凍れるを春立つ今日の風や溶くらむ」(あえて漢字表記を多くした)は、「春立ちける日に詠める」とあり、立春の日に読まれた歌だとされているが、実のところリンクの解説にあるように一年の時の移り変わりをこのみそひともじに読み込んでいるのだという。「冬枯れの野に出て、流れから水を掬ったところ直ぐに凍ってしまう。しかし、立春の今日は、そのような氷をも溶かすような暖かい風が吹き始める」というような意味だと思っていたのだが、少し勘違いだったようだ。
さて、帰宅時にふとギター音楽を聴きたくなり、たまたま The Great Collection of Classical Music に 「ギター名曲のすべて」というCDがあり、それを手にとったところ、今年が記念年にあたる、アルベニス(没後100年)、ヴィラ・ロボス(没後50年)の曲が収録されたものがあり、購入して聴いてみた。アルベニスは元々ピアノ曲として作曲されたもので、それをギター編曲してあるのだが、まったく違和感がない。ジョン・ウィリアムズのギターで、グラナダ、アストゥーリアス、朱色の塔、有名な「タンゴ」などを聴いた。また、ヴィラ・ロボスは、12曲のギター練習曲を作曲しているようで、その内の第8番嬰ハ短調が同じくジョン・ウィリアムズの演奏で収録されていた。
通常ラテン系と言われる(フランスはあまりラテン系とはされないが)、スペイン・ポルトガルと中南米諸国だが、特にスペインは、ギター音楽の伝統が長いようだ。これには、どのような背景があるのだろうか?
なお、このCDには、ギター編曲されたバッハの「シャコンヌ」(ソロ・ヴァイオリン・パルティータ第2番の終曲)も収録されていた。これはギタリストの重要なレパートリーになっているが、ヴァイオリンと違う面白さが確かに感じられる。
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