今日は快晴だが、衒学的に言うと五月晴れではない
ここ数日、主に太平洋岸が雨だった。雨雲レーダーが手軽にインターネットで見られるようになったので、どこで雨が実際に降っているかが分かるのは面白い。
今日は、昨日までの雨とうって変わって素晴らしい晴天だ。新暦5月のこのような好天をつい「五月晴れ(さつきばれ)」と呼びたくなってしまうが、「五月雨を集めてはやし最上川」の有名な芭蕉の句のように、五月雨(さみだれ)は梅雨のことで、新暦では6月から7月にかけての梅雨前線による雨のことで、五月晴れはそのような五月雨の合間に僅かに覗く梅雨の晴れ間のことを言うのだという。
新暦の2009年5月9日は、旧暦では4月(卯月)の15日になり、卯月は季節では夏、田植え、衣替えの季節になるようだ。吹く風は、昨日までのたっぷり降った雨の湿り気をわずかに帯びて冷んやりと爽やかだが、確かに今日の日差しは強く、既に初夏の到来を思わせる。
卯月は、卯の花の咲く季節から名づけられたという。唱歌「夏は来ぬ」にも「卯の花の匂う垣根に」とある卯の花だが、これまで意識して実物を見た記憶がない。検索してみたところ数多くの画像がヒットしたが、植物図鑑・撮れたてドットコムというサイトで、ウツギとしての画像を発見した。
これから梅雨入りまでは爽やかな、初夏、卯月の季節を味わえることになる。衒学的過ぎるが、「さみだれ」という言葉の対語であるので、うっかり「さつき晴れ」と言わないようにしようと思う。
長男がブランデンブルク協奏曲のトランペットが入ったのを聴きたいというので、確か第1番か第2番だよ、と言ってCDを渡したら、第2番の方だった。私は、月並みではあるが、シューマンの『驚異的に美しい5月に』で始る『詩人の恋』を聴いてみようと思う。
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