ブルックナー 交響曲第0番 下野竜也指揮大阪フィル 2005年
ブルックナー 交響曲第0番 ニ短調 Die Nullte 「ヌルテ」
( 1869 Ed. Leopold Nowak [1968] )
1. Allegro 16:43、2. Andante 15:42、 3. Scherzo: Presto 9:24、4. Finale: Moderato 12:01
下野竜也指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
(ライヴレコーディング 2005年11月17日、18日 大阪「ザ・シンフォニー・ホール」)
参考:インバル指揮フランクフルト放送響 1990年録音 15:11/12:52/6:16/10:00
AvexレーベルのSACDとCDのHybrid 型の音盤。恐らく、クラシック音楽関係では現在所有している音盤の中では最も録音の新しいものだろうと思う。購入の経緯は、前の記事で書いた通りで、近所のCD屋の閉店セールで売れ残っていたもの。0番に興味はあっても、さすがにこのディスクを買うことは定価ではなかったと思うので、縁とは結構不思議なものだ。
インバル盤よりも先に購入したのだが、初めて聴いたときには、それほど魅力を感じなかった。インバル盤で改めてブルックナーの初期交響曲の魅力に気づかされてて改めてこのディスクを聴き直してみると、大阪フィル、ライヴというレッテルからの粗い演奏の先入観は見事に覆され、結構聞き応えのある演奏になっている。
大阪フィルといえば、ブルックナーの指揮で神格化された故・朝比奈隆のオーケストラであり、下野はその朝比奈のもとで研修生として薫陶を受けたのだということが、このCDの解説にも書かれていた。下野の師匠の朝比奈のブルックナーをあまり聞いたことがないので、比較などはできないのだが、若い下野の指揮によるこのブルックナーは立派にプロの仕事だと思う。
先の記事で、ブルックナーの初期作の第2楽章の清楚な美しさのことを書いたが、この演奏でも、繊細に奏でられる木管と弦の絡みが特に素晴らしく、ザ・シンフォーニーホールのホールトーンもよく、伸びやかな音楽を味わえた。
"下野 Nullte" で検索したところ、このライヴ録音の元になったコンサートを実際に聴いた人のブログ記事を見つけたが、この録音はしっかりとその演奏を収録したもののようだ。
"下野 0番" では、やはり同じコンサートの別の方の記事が見つかった。こちらも同じコンサートの記事。 清水和音がモーツァルトの第20番ピアノ協奏曲を弾くなど、相当充実した内容の定期演奏会だったらしい。
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