James Ehnes ジェイムズ・エーネス というヴァイオリニスト
昨日の「題名のない音楽会」に登場したカナダ人の若手ヴァイオリニスト ジェイムズ・エーネスという演奏家は初めて知ったが、大変安定した技巧の持ち主のようで、精確な音程とよく透る冴えた音色は、ヒラリー・ハーンを思わせ、大器の予感ではダヴィッド・オイストラフを思い出させるような音楽を聴かせてくれた。1976年生まれとのこと。今年33歳だ。
番組の構成は、少し悪ふざけが過ぎるコンビが登場し、少し鼻白む雰囲気を醸しだしていた。しかし、エーネスの演奏は、一部分だけだったが、ブラームスの協奏曲の重音を易々と弾いてしまうところなど、高島ちさ子が出演者の台詞とは言え「唖然」とするほどの巧さだった。
1月10日 「ブラームスはお好き・じゃない?名曲百選(9)ブラームス ヴァイオリン協奏曲」
ブラームスに青島広志さんが扮し、何にでも文句を言う新キャラクター「題名音楽大学 クレーマー・ちさ子教授」こと高嶋ちさ子さんとで、この作品について議論します。演奏はグラミー賞受賞ヴァイオリニスト、ジェームス・エーネスです。
ゲスト:ジェームス・エーネス(Vn)、高嶋ちさ子、青島広志
指揮:佐渡裕 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
ネットで検索すると、既にヴァイオリン好きには、相当以前から注目されているようだ。
Naxos Music Library では、無料だとサワリのみ15分間のみだが、
パガニーニ:24のカプリース Op. 1 (エーネス)ONYX4044
J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV 1001 - 1006 (エーネス)FL23147-8
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集(エーネス)SMCD5238-2
J.S. バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 2(エーネス/ボーセジュール)AN29830
コルンゴルト/バーバー/ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲集(エーネス/トーヴィ)ONYX4016
バッツィーニ/ファリャ/エルガー/スコット/デニーク/ラヴェル/ヴィエニャフスキ:ヴァイオリンとヴィオラのための作品集(エーネス/ローレル)ONYX4038
ドホナーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番/ピアノ協奏曲第2番(エーネス/シェリー/BBCフィル/バーメルト)CHAN10245
ダッラピッコラ:タルティニアーナ/2つの小品/小さな夜の音楽/管弦楽のための変奏曲(エーネス/BBCフィル/ノセダ)CHAN10258
クライスラー:作品選集 FL23159 ヴィエニャフスキ/サラサーテ:ヴァイオリン・ショウピース MVCD1168
フンメル:ヴァイオリン協奏曲/変奏曲 変ロ長調/ポプリ/アダージョとロンド・アラ・ポラッカ(シェリー)CHAN10255
ラヴェル/ドビュッシー/サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ集 MVCD1138
を聴くことができる。
カプリースなどでもあまりにも易々と、また楽器がよく鳴るように弾けてしまうようで、むしろ平板に聞こえてしまうほどの凄さ、精確さを味わうことができる。
なお、グラミー賞を獲得したのは、コルンゴルト、バーバー、ウォルトンの協奏曲とのこと。
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2017/7/27 久しぶりにアクセス状況を見たところ、7/23にやけにアクセス数が多いので調べてみたところ、この記事が2017/7/23単日だけで481件もページビューされていたことが分かった。
エーネスで検索してみると、NHK Eテレ「クラシック音楽館」でドキュメンタリー<バイオリン 500年の物語>という番組にエーネスが出演していたらしい。録画済だが、未視聴。見るのが楽しみだ。
現在も活躍しているようで、うれしい。
投稿: 望 岳人 (もち たけひと) | 2017年7月27日 (木) 11:09