リスト ピアノ協奏曲第1番 ブレンデル、ハイティンク/LPO(1972)
Franz Liszt (1811-1886)
Piano Conderto No. 1 in E flat major
- 1. Allegro maestoso 5:36
- 2. Quasi adagio - Allegretto vivace - Allegro animato 8:37
- 3. Allegro marziale animato 4:08
Alfred Brendel(piano) Bernard Haitink / London Philharmonic orchestra [1972]
CDをiTunesに取り込んだままほとんど聴くことのなかったリストのピアノ協奏曲第1番を久しぶりに聴いた。若い頃のブレンデルとハイティンクの共演盤。
さて、この曲の入門は、リヒテルとコンドラシン指揮のロンドン響(フィリップス)という重量級の録音のLPで、豪快さと精緻さを兼ね備えたリストを堪能したので、それに続いて音盤を求めることはなかったが、昨年初めにブレンデルのこの録音を購入してiTunesに入れていたのをすっかり忘れていた。 これは、企画盤で、アバド/BPOとのブラームスの2番とカップリングされたもの。
今晩改めて聴いてみて、結構楽しめた。
すでに40年近く前の録音だが、ステレオイアフォンでも聞き苦しくない。少し音が丸みを帯びているのはフィリップス録音の特徴なのかも知れない。歪み感や音割れ、ビリツキなどはほとんどない。
リストの曲は、ケレンが必要な要素だという先入観があるが、ブレンデルは若い頃からリスト弾きでありながら、決してケレン味を出さず、誠実に音楽と向き合っている感じがする。この交響詩風のラプソディックな音楽が、少し品格がアップしたように聞こえる。ハイティンクはもう一つの常任?だったロンドン・フィルを指揮している。こちらもリストにしては上品だが、ブレンデルともども少々引っ込み思案的なリストに聞こえる部分もある。
DPMには、ジャン・イヴ・ティボーデのピアノとデュトア指揮モントリオール交響楽団によるリストのピアノ協奏曲2曲他が収録されている。このブレンデルに比べるとティボーデはさらに大人しいが、デュトア指揮のオーケストラ部は聞き応えがある。
品格と言えば、今日大相撲の横綱朝青龍(あさしょうりゅう)が引退した。幕内優勝25回を数えるモンゴル出身の力士だが、血の気が多すぎたのか、一般人への暴力の疑いという粗暴な行為がたたって結局引退に追い込まれた。モンゴル出身の力士の先駆的な存在だたようだ。大相撲中継を見ることもなくなって久しいが、それでもライバル横綱で同じモンゴル出身の白鳳との勝負は見ごたえがあった。
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