ランドセルは海を越えて 受付開始 早速応募
私が子どもの頃のランドセルは、今から言えば贅沢な天然皮革製のものしかないほどで、6年間フルに使うと、皮の表面に傷がついたり、皮が乾燥してひびが入ったりして、卒業する頃には、すっかり使い尽くした状態で、処分するのもそう惜しくはないような状態になっていたものだったが、最近のものは合成皮革が丈夫なこともあるのか、6年間使い終えても外観にはそれほど痛みは目立たず、新品とそう遜色のないような状態なので、処分するには忍びなく、狭い家ながら箪笥の上に乗せてしまっていた。
それでもあまりに物が増えすぎて、子どもたちの使い古したものなどを処分しようということになり、捨てられるものと捨てたくないものを区別したところ、ランドセルはやはりもったいないのでどこかに寄付できないものかということになった。
いろいろ調べたところ、最近「ミラバケッソ」というアルパカを使ったCMがヒットしている化学メーカーのクラレが「ランドセルは海を越えて」という活動を後援していることがわかった。
この活動は、2004年から始まったものということで、クラレ製のクラリーノという人工皮革を使ったランドセルが多いことから、まだ使えるランドセルをゴミとして処分せずに、アフガニスタンやモンゴルの児童に使い終わったランドセルをプレゼントしようという趣旨のようだ。サイトの情報によれば机もない児童は、このランドセルを机代わりにも使うとのこと。
アナウンスは大々的ではなかったが、応募開始の1月10日に早速応募したところ、受付メールが返信されてきた。既に100番台。3月に送付の案内が届く。規定個数に達すると締め切られるとのことで、例年3月には締め切られるようだ。
ただし、クラレが協賛しているジョイセフというNGOの方では、春と秋に募集している。 こちらは輸送費として1800円/ランドセルの募金が必要とのこと。要するにクラレのキャンペーンは、この輸送費などを支援しているもののようだ。
クラレの担当者の方のメッセージを引用。
(株)クラレ クラリーノ事業部 スクールグッズ部 山田 友 2010年1月 春が来ると今年もランドセルの検品を開始します。全国から贈って頂いたランドセル(約1万個)に、ボランティアのメンバーで文房具を添えていき、段ボールで梱包に取り掛かります。以前は倉庫に集まったランドセルは黒色や赤色が中心でしたが、最近はピンク色などの明るめの色も増えて、梱包作業場もなかなか彩り豊かです。アフガニスタンの写真では男の子が赤色のランドセルを背負っている姿もよく映っていますが、なかなか良く似合っていますね。 私は「クラリーノ」という素材を通じてランドセルに関わらせていただいている者です。皆さんは初めてランドセルを背負った時の喜びを覚えていますか? ?ちょっと成長した自分を誇らしげに感じられるあの瞬間?。ランドセルは子供たちに喜んでもらい共に歩んでもらえる幸せな鞄です。「ランドセルは海を越えて」の活動は「卒業後も愛着のあるランドセルを何かの役に立てたい」という多くの方からご意見をいただき、私が勤務している株式会社クラレの呼びかけによって、ジョイセフさんや、ランドセル工業会さんの協力により2004年からスタートし、既に6万個のランドセルが海を越えました。6万人の持ち主とご家族の方々の「想い」をいっぱい詰め込んだ「ランドセル」は今も物資の不足している国々で活躍しています。背負い鞄としてだけでなく、時には青空の下、勉強机の代わりも務めています。ランドセルを受け取ったアフガニスタンの子供たちも本当にうれしそうな表情です。 今年もバトンは受け継がれ、たくさんのランドセルが海を越えていきます。多くの方のご支援やご協力があってはじめて成り立つ活動です。関係者の一人として皆様のランドセルの再出発に関われることを本当に有難く思います。
今、マンガ(アニメ)の「タイガーマスク」の主人公の慈善活動を真似たランドセルのプレゼントが全国各地で次々に続いているようで、まだ使えるランドセルが日本に山ほどあって、それを恵まれない海外の子ども達に送る運動がこちらではあるのだが、同じ時代、世界に生きていても、あまりの格差を思うとこのような運動に参画しても、あまり心は晴れないのが悲しい。
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