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2011年8月27日 (土)

東日本大震災チャリティ チェコフィル演奏会 樫本(Vn), マリン(指揮)

2011年4月3日 チェコ プラハのプラハ城 スパニッシュホール

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界から」
アンコール: シベリウス 悲しきワルツ
 樫本大進(Vn)、イオン・マリン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

7/23(土) BSフジでの放送

東芝グランドコンサートの30回目にあたる今年、チェコフィル日本公演(チョン・ミュンフン指揮、庄司紗矢香)が予定されていて、ちょうどあの3月11日の前にオーケストラは来日して数公演を行ったというが、チェコ政府の指示で帰国をやむなくされたのだという。そして、その後、チャリティコンサートが企画され、上記の公演が行われた。

昨日の記事で樫本大進のスペイン交響曲に続いて、上記公演の録画を以前見ており、そのときのメモをまとめてみた。

ベルリンフィルのコンサートマスターとしての樫本は先日の佐渡裕のデビュー演奏会などで映像を何回か見ていたが、ソロをきちんと聞いたのはこの映像が初めてかも知れない。

堅実で安定した技術で安心して聴ける演奏だった。録音の関係か天井が比較的低い会場(宮殿のホール)の影響かヴァイオリンがクロースアップされてよく聞こえ、音も美しかった。

ルーマニア出身のマリンの指揮(ずっとマリオンだと思い込んでいて長男に間違いを指摘された)は、このところ何度かテレビ放送で触れているが、思ったよりもユニークな解釈をする人ではないかと感じている。先日見る機会のあったN響とのブラームスのハイドンバリエーションもテンポや歌いまわし、楽器バランスが独特だったし、今回のチェコフィルとしては、おはこ中のおはこである新世界も、楽章の途中でテンポを少々恣意的に感じるほど緩めたり、フレーズのおしまいでリタルダンドを掛けたりする。第二楽章の有名なメロディーはとにかくゆっくり感情をこめて吹かせていたりした。

また、これも録音や会場の音響のせいかも知れないが、弦と管との音のバランスの取らせ方もユニークのように聞こえた。

テンポ感のユニークさは、アンコールの「悲しきワルツ」でも示され、ものすごく遅いワルツで始まり、最後はアッチェレランドをかけていた。

同じルーマニア出身の故チェリビダッケがテンポの設定では非常にユニークだったことを思い起こさせたりもした。

チャリティ演奏会という特別なコンサートということもあり、必ずしもこなれた演奏ではなかったと思うが、カメラワークもユニークで、十分楽しめる演奏だった。

この公演のCDが出ている (残念ながら樫本ソロは無し)
http://www.hmv.co.jp/news/article/1106230034/

外務省サイトに紹介あり!
http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/episode/episode18.html#czech 

このテレビ番組の鑑賞記事:
http://yukitarowww.jugem.jp/?eid=1888

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