小山宙哉『宇宙兄弟』15(講談社 モーニングKC-2038)、光速を越える素粒子?
昨日本屋に立ち寄ったら、『宇宙兄弟』の最新刊が平積みされており、早速購入した。
(以下多少ネタバレ)
14巻には、兄ムッタはかろうじてようやく月基地への滞在クルー選抜への道が見えてきたが、一方初の日本人月着陸、月基地滞在者であり、人命救助の英雄でもある弟ヒビトの、月からの帰還後の精神状態に不安が見え始めたところまで描かれていたが、15巻は弟ヒビトの苦闘が描かれている。
このコミックは、とうとう映画化され、近日公開されるらしい。「はやぶさ」映画も公開されるようで、ちょっとした宇宙ブームだ。
ところで、日本の研究チームが、光速をわずかだけだが上回る素粒子を見つけた(観測した)というニュースが伝わった。実験精度の問題はあるらしいが、これが実在するとなると、タイムマシンも夢ではなくなるというようなことが話題になっている。
アインシュタインの相対性理論の絶対的な前提条件の一つが、光速を越えるものはないというものらしいが、この考え方には、光速に近いスピードで運動している宇宙船の上から、同じ程度速い宇宙船を発進させたら、光速を上回れるのではないかという中学生のころに読んだSFアンソロジー(複数の猿にタイプライターを与えてシェークスピア全集を書かせるというような奇抜なアイデアが満載だったが、もう一度読みたいものだ)に掲載されていた発想で打ち破れるのではないかと考えたことがあったが、それは相対性理論的には否定されているということで、少々残念だった記憶がある。
今回の実験(観測)の検証がどのような結果になるかは分からないが、宇宙の暗黒物質ダークマター、ダークエネルギー問題や、5次元が実在するかの問題と並んで、難解ではあるだろうが、興味は尽きない。
« NHK 「宇宙の渚」 ISSからのハイビジョン映像 生中継 9/18(日) | トップページ | N響アワー 辻井伸行と外山雄三指揮N響協演によるチャイコフスキー »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 二つのニュース(2014.08.05)
- 明日公開のジブリ映画「思い出のマーニー」の原作(新訳版)(2014.07.18)
- "FROZEN" 日本版 一日先行発売(2014.07.15)
- 「3月のライオン」第9巻(羽海野チカ)(2013.09.30)
「自然・環境・生物・宇宙」カテゴリの記事
- 謹んで新年のお慶びを申し上げます(2017.01.01)
- ジョージ・R・R・マーティン「氷と炎の歌」シリーズ(2015.09.25)
- 丸山コーヒーと中秋の名月(2015.09.27)
- 紅梅が開花していた。ソチ五輪間近。(2014.01.31)
- 遺伝にとって画期的な研究のように感じた(2013.12.04)
「テクノロジー」カテゴリの記事
- “青空文庫を縦書きで読む” 「青空+BinB」が公開 というニュース(2013.10.04)
- 堀越二郎著「零戦 その誕生と栄光の記録」(角川文庫)(2013.10.03)
- リチウムイオン電池 (2013.09.27)
- foobar2000によるPCでの音楽鑑賞(2013.09.08)
- 日本航空ボーイング787のボストンでの相次ぐトラブルの不思議(2013.01.12)
「サイエンス」カテゴリの記事
- 遺伝にとって画期的な研究のように感じた(2013.12.04)
- 『重力とは何か』(大栗博司カリフォルニア工科大学 理論物理学教授)を読んだ(2012.08.19)
- 光速超えの否定とヒッグズ粒子?の確認(2012.07.07)
- モスキート音(高音域)の聞こえ方 簡易テストのページ(2012.05.29)
« NHK 「宇宙の渚」 ISSからのハイビジョン映像 生中継 9/18(日) | トップページ | N響アワー 辻井伸行と外山雄三指揮N響協演によるチャイコフスキー »
コメント