BBCドラマ "SHERLOCK" 3回シリーズの1~2を見終えたが面白かった
NHK BSプレミアムで8/22から8/24に連続放映されたBBCドラマ "SHERLOCK" 1~3 のうち、1と2を見終えたが、面白かった。リアルタイム視聴ではなく、昨日まで連日放送された世界陸上2011韓国テグの競技の合間、録画しておいたものをそれほど期待せずに見たのだが、よい方向に予想を裏切られた。
イギリスのホームズのテレビシリーズと言えば、グラナダテレビのジェレミー・ブレット主演のものがあまりに有名で廉価なDVDでも入手できるようになっている(ただしドイルの原作に完璧に忠実ではない)が、今回のBBCドラマは、現代ロンドンを舞台として現代人として活躍するホームズとワトソンという趣向。
そういえば昨年だったか、映画版のホームズが公開され、設定的にホームズとワトソンが同性愛的な関係であることがほのめかされ議論になったそうだが、今回のテレビシリーズは、それをあてこするかのように、周囲からそのような傾向についての疑念が彼らに表明され、ホームズからもワトソンからもそれがそれぞれ明瞭に否定されていたのも面白かった。ワトソンは、早速パートナーを見つけたようだし。
たった3回シリーズでは失敗作では?という疑念も、各回が90分という映画にも比すべき長さなので、凝ったストーリーが十分に堪能できることで解消される。脚本は、原作の非常に巧妙なパロディ&スティーシュのようで、主要登場人物も現代化された形で登場したり、その存在が台詞として明らかにされたりする。
現代生活に不可欠なさまざまな道具を自然に使い、彼らの職業もまったく現代に溶け込んでいるし、映画「マトリックス」を彷彿とさせる映像効果(頭脳の働きの可視化)も面白い。また現代では犯罪となるようなホームズの例の悪癖も巧みに現代化されている。
ただ、不満な点はある。初回放映は、いつものNHKBS契約拡大戦略のためだろう(きっと)、BSのみだった。これは地上波でも是非再放送をすべきであろう。有料のNHKオンデマンドで見ることもできるが、BSで放送して好評ならば、すぐに地上波でも放映しなければならないはずだ。それが恐らくBBCから、「契約者の皆さんの受信料」を資金として大枚をはたいて買った公共放送NHKの受信契約者への責務だと思うがゆえに。
さて、これから3を見ることにしよう。
なお、1から3は2010年シリーズであり、現在2012年放送予定のシリーズが撮影中のようで、(Wikipedia 英語版)期待大だ。
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