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2011年9月15日 (木)

なぜか牛乳が飲めるようになった

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするのは 

「日本人の約8割は乳糖不耐、つまり大人になってから乳糖を分解できないといわれています。そのため程度の差はありますが、多くの大人は牛乳を飲むと下痢や腹痛が起きます。これは哺乳動物として自然な姿なのです。」とあるように、20代以降最近までは、よほどのことがなければ、冷たい牛乳を飲むのを避けていた。その代わりに、乳糖が乳酸菌で分解されたヨーグルトを日常的に常食してきた。(ただ、最近は少しその頻度が減っていた。)

乳糖不耐症の説明(財団法人山口県予防保健協会)

繰り返し牛乳を飲むことで乳糖不耐症が改善される!? (県立長崎シーボルト大学大学院 教授/保健学博士 奥 恒行/社団法人 日本酪農乳業協会 )

牛乳の成分に関するQ&A(社団法人 日本酪農乳業協会)

ところが、この夏の猛暑前に放送されたNHK「ためしてガッテン」血液からツヨくなる!熱中症で死ぬもんかSP 2011年07月13日放送をたまたま目にして、

最近の研究で、さらに効率的な方法が見つかったのです!それは、運動後に、あるモノを飲むこと。答えは、なんと牛乳。 ポイントは、牛乳に含まれるたんぱく質です。運動後にたんぱく質をとると、アルブミンが合成されます。アルブミンには水分を保持する働きがあるため、血液中にアルブミンが増えると、水分が引き込まれ、血液量が増えるのです。 血液は、汗の材料でもあるため、血液量が増えると、汗をかきやすくなったり、皮膚血流の増加による熱放散をしやすくなったりして、体温が上がりにくい体になるのです。※牛乳でなくても、たんぱく質を含むものには、効果が期待できると考えられています。

とのことで、手軽にできる対策として牛乳がいいことが分かった。

さて、7月の下旬に2000年以来ほぼ10年振りの本格的な痛風発作に見舞われ、食生活の改善として、野菜・海藻や乳製品などにより尿を酸性から少しアルカリ化をすることが大切だということを思い出し、また、乳製品は痛風・高尿酸血症には改善効果があるということを知り、関節痛で休んでいる日に、子どもたちが旨そうに牛乳を飲んでいるので、それではと牛乳を飲んでみた。

いつも通り下痢になるかと待ち構えていたところ、まったく平気の平左で、それ以来これまで、約2ヶ月にわたって牛乳を常飲するようになったが、今のところ牛乳が原因の下痢には見舞われていない。まったく不思議だ。

以前テレビの実験映像でみたが、牛乳を飲むと胃で胃酸と出会い、あっという間にヨーグルト状になる。小腸で乳糖分解酵素が働かないとこの固まった物質が消化されずに下痢になるらしいのだが、今でもこうなっているはずなのに、なぜか調子は崩れない。乳糖耐性が復活したのだろうが、不思議だ。(もっとも気温が低くなり、腹部が冷え気味になると下痢になりやすくなるので、秋から冬はどうなることかわからないが。)

ようやく、左に移っていた痛みも相当和らいで、ふつうに歩行ができるようになった今日この頃だが、体重もこの2ヶ月で3kgほど減った。今回は運動ができないので、ほぼ食生活だけで減ったことになる。ご飯茶わんを子どもが使っていた小ぶりのものに変え、卵や牛乳以外の動物性たんぱく質をほとんど摂らず、ほとんど菜食主義に近い食生活を続けている。昼食などは、握り飯一個に、バナナ一本程度なのだが、これに牛乳を飲んでいるだけなのだが、不思議と痛切な空腹感に襲われないでいる。多分、牛乳を消化するのに時間がかかり、空腹感を我慢できるのではないかと推測している。

参考:このような「異見」も

「牛乳を飲むと骨が弱くなる?!」(山田豊文 杏林予防医学研究所 所長/びんちょうたんコム)

「牛乳には危険がいっぱい?」フランク・オスキー,東洋経済新報社,2003 (ブログ Chase Your Dream!)

第67話 番外編 米国で「牛乳は危険!」は日本ではウソ!」(ブログ 栄養成分ブレンドコーヒーの手引き ← とてもディープなコーヒーの薬効の話が盛りだくさん)

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コメント

痛風にコーヒーなどは悪いのでしょうか?私は牛乳はもっぱらコーヒー牛乳として欠かせません。コーヒーだけですと胃を荒らすのです。

よく表示されているような世界の乳製品の国民別消費などとの印象とは全く異なり、日本のサラリーマンほど牛乳を丸呑みしている大人は世界に皆無と思われます。ご指摘のように牛乳にはそれなりの耐性が必要だからでしょう。

 コーヒーは尿酸値を下げる効果があるそうです。
http://www.garafaku.com/draft/growth2.html
http://d.hatena.ne.jp/coffees_for_healthy_life/20100524
以前からコーヒー(ブラック)は常飲してきたので、それが多少なりとも尿酸値を下げてくれてはいたのだと思います。健康診断では、尿酸の血中濃度6.9mg/dl が基準値の最大限なのですが、毎年冬に計測する濃度はそれほど高くはありません。夏の時期は発汗によって血中濃度が高まるのが問題のようです。

 牛乳ですが、私の周囲の日本人サラリーマンは牛乳を飲んでいる人はほとんどいませんね。西欧・北欧人以外は成人になるとほとんどが、乳糖不耐性ということです。むしろ小中学生は、牛乳で上背が高くなるという「都市伝説」?があるようで、よく飲みますね。

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