モーツァルト 没後220年 (ショルティの「魔笛」1991年ザルツブルクを見て)
今日未明(などと書き出すと、ニュースの原稿のようになるが)放送された、NHKBSのプレミアムシアターで、ヴィーン・フィルハーモニカーによる今年のシェーンブルン宮殿での野外コンサート(ゲルギエフ指揮で、リストの前奏曲、ムスルグスキー=ラヴェルの展覧会の絵など)に続いて(このような野外コンサートはいつごろから開催されているのだろうか?)、1991年のザルツブルク音楽祭の公演からゲオルク・ショルティ指揮ヴィーン・フィルハーモニカーによるモーツァルトのジングシュピール「魔笛」が再放送された。
1991年のモーツァルト没後200年の記念年もついこの間のことのように思っていたが、そこからすでに20年も経過してしまっていたというのを改めて実感した。こちらも馬齢を重ねるわけだ。いつの間にやら今年は220年目なのだ。
すでにショルティも鬼籍に入ってしまった。
あの1991年の時のモーツァルトをヴィーンで振れる大物指揮者は、ショルティくらいになっていたのだろう。今思えば、ヴィーンの聖シュテファン大聖堂でのモーツァルト追悼ミサでもショルティが指揮をしたのだった。
ショルティの指揮ぶりは相変わらずのユニークな腕の振りだったが、オーケストラが奏でる音楽は四角四面の堅苦しいものではなく、柔らかなニュアンスが湛えられたいた。ピアノの達者なショルティが、パパゲーノの鈴(グロッケンシュピール)の音楽を、指揮台のそばに置いた鍵盤付きのグロッケンシュピール?で弾くのも、愉快なものだった。
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