近況
久しぶりのブログ更新。
11月に入って、特に忙しいというわけでもなく、比較的淡々と過ごしている。年賀はがきの発売が始まったり、お歳暮のカタログが届いたり、街にはクリスマスセールの飾りが見えるようになったりで、11月に入ると一気に年の瀬が近付くように思う。
先日、大阪に日帰り出張に出かけてきた。今年の初め以来で、前回はホーライの肉まんをお土産に買えなかったのだが、今回は肉まんとシューマイを購入できた。551という数字が入ったお土産袋を、最寄りの新幹線乗り換え駅の在来線ホームでよく見かけたときは、何だろうと思っていたが、東の崎陽軒、西の蓬莱と言うそうで、注目していた。
シューマイを(高尿酸血症のための生活改善中なので)1個だけ食べてみたが、サイズも大きく、たっぷりとした食べ応えで美味しかった。崎陽軒のものよりも相対的に廉価に感じる。551の数字は、由来的にはモーツァルトの交響曲第41番ハ長調(「ジュピター」)K.551とは特に関係がないそうだ。
行きの新幹線は、朝早かったが、曇り空だったため富士山側に座ったのだが、雄姿は望めなかった。前回は、関ヶ原の通過に注目していたのだが、今回は石田三成の佐和山城跡の看板と、京都の梅小路機関区が車窓から望むことができた。
引っ越し以来、CD入りのダンボールを開封しておらず、もっぱらPCオーディオで聴いているのだが、このところHMVとアマゾンからCDを取り寄せて聴き始めた。やっぱり新しい刺激がほしくなる。
最近購入したCD
◎K.ザンデルリング ベルリン交響楽団 ブラームス交響曲全集
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/B004E52MRG/ref=ox_ya_os_product
K.ザンデルリングのブラームスは、シュターツカペレ・ドレスデンとの録音が有名だが、こちらの1990年のまとめての録音は、長年の手兵の東ドイツのベルリン交響楽団を指揮したもの。文春新書で、最大級の誉められ方をしていたので、相当売れた物らしいが、これまで聴く機会が無かった。amazonでとても廉い(1300円ほど)という情報を得たので、思わず買ってしまった。中では、アルトラプソディーがとてもよかった。以前ベーム/VPOでじっくり聴いた曲だが、この全集の独特の音楽作りがとてもこの曲に合っているようだ。
◎トスカニーニ NBC交響楽団 ベートーヴェン 交響曲全集
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000CNTLU/ref=ox_ya_os_product
こちらは、以前から欲しかった全集で、上のセットを購入したときに目に留まった、思わずクリックしてしまった。これも2000円弱で購入。これに割引が付き、2セット合わせて3,000円せずに買えてしまった。リマスタリングで、以前聴いていた第九と比べると、音の鮮度が向上し、干物のような音楽ではなくなり、ずっと聴きやすくなったので、その音質からトスカニーニを敬遠していた自分にとっては、とてもうれしい買い物だった。
◎ グリゴリー・ソコロフ、ナイーブ・レーベル全録音(10CD)
現存するピアニストの中で、最高峰の一人だが、最近来日しないためか、日本では幻のピアニストになっている。過去の録音の集成がまとめられたもの。ディアベリ変奏曲を聴いてみたが、とてもライヴとは思えない完成度と緊張度の高さと、多彩な表現力で、長大なこの曲を飽きさせずに聴かせてくれる。
◎ ヴァイオリン協奏曲、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 フランチェスカッティ、セル/CLO, シッパース/NYP
ミトロプーロス/NYPとの協演で、フランチェスカッティはこの2曲をモノーラル録音しているが、そのLPでこの2曲に入門したこともあり、フランチェスカッティの美音と節回しがとてもしっくりくる。Youtubeでもアップされているセルとのメンデルスゾーンだが、あのイタリア交響曲と同様の引き締まったオーケストラとパガニーニ直系のフランチェスカッティの協演で、ポルタメントの耽美性を帯びながらも品位を失わない理想的な演奏になっている。夭折したシッパースの指揮するニューヨークフィルをバックにしたチャイコフスキーも、第1楽章にカットはあるものの、襟を正した感のあるメンデルスゾーンに比べると、余裕のある演奏で、その上手さと美しさに陶然とする。こちらも、主観的にはトップクラスの録音だと思う。
◎交響曲全集 ノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(5CD)
N響に客演するなど、現在、モダンオケでも活躍中のノリントンの初期の録音。ホグウッドと並んで、ピリオドアプローチのベートーヴェンの早い例で、このほかにはグッドマンとハノーバーバンドもあった。楽器バランスなど荒削りだが、その若々しいアプローチが、結構面白い。
◎交響曲全集、ピアノ協奏曲全集 クレンペラー&フィルハーモニア管、バレンボイム
分売を何枚か買って感心したクレンペラーの全集。こちらはノリントンの実験的な試みとは違い、熟成したモダンオケによるアプローチの一つの極致だと思う。古いEMI録音ながら音質的にも聴きやすく、テンポは遅いのだが、遅く感じない奇跡的な演奏を聴くことができる。
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