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2011年12月 5日 (月)

吉村昭『海の史劇』(新潮文庫)

司馬遼太郎の『坂の上の雲』の裏面史的な作品だが、読み応え十分だった。

世界初の大艦隊によるヨーロッパから極東への大航海、それも特に英国には寄港妨害もされ、熱帯の暑さに苦しみ、日本海軍の出没の噂におびえ、そして第二次艦隊との途中合流など困難な課題を抱えながら、よくもまあ日本海沖までたどり着いたものだという苦難の航路だったようだ。

この12月の日曜日に、とうとうスペシャルドラマ「坂の上の雲」が203高地の奪取、奉天会戦、そして日本海海戦を描いて終結する予定だが、司馬流のヒーロー史観も楽しみつつ、吉村昭の淡々とした実証的な歴史小説で、裏面から同じ歴史を読むのはとても面白い。

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