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2012年1月 5日 (木)

この年末年始

恒例の帰省から戻ってきた。

戻ってきてから読んだ北海道の友人からの年賀状には、この冬の北海道の寒さが厳しいことが書かれていたが、信州の寒さも例年になく厳しいものだった。昨秋の11月までの暖かさから一転して急に冷え込みが強まったので、身体が寒さ慣れしていないのも余計寒さを痛感する要因のようで、ヒートテック系の下着など防寒対策をしていても相当応えた。

短い休暇のため、いつも通り、駆け足で自分の実家と妻の実家を回ってきたのだが、雪を降らせた後の湿気のない関東地方的な空っ風の寒さ(東信地方)と、雪雲を湛えた日本海側的な冷たい湿気を含んだ二種類の寒さ(北信地方)では、後者の方が身に応える。信州の方言では、非常に寒いことを「しみる」と表現するのだが、寒さが沁みとおるような語感だろうか。ちなみに凍り豆腐(高野豆腐)のことを、しみ豆腐とも言う。本当に、しみた年末年始だった。1月1日の気温は、6時半頃目が覚めたので軒先の寒暖計で見たらマイナス6度か7度ほどまで下がっていた。近隣の佐久市の最低気温は、31日時点でマイナス9.8度だった。例年なら大寒の頃の冷え込みで、その頃になると日足も伸び、光の春到来で縁側などが暖まるのだが、この時期ではそれも期待できず、日の当たらない廊下や北に面した部屋の冷たさといったらない。北海道の近代住宅は防寒対策がなされているが、東北地方や信州の住宅は冬の寒さだけでなく、夏の暑さのための風通しも要求されるので、古い建築だと、その温度差はひとしお身にしみる。

*改めて調べてみたところ、「しみる」は、「凍みる」という字が当てられていて、

「こおる。こおるように冷たく感じる。《季・冬》「凍みる夜」*源氏‐若菜上「朝夕、涼みもなきころなれど、身もしむる心ちして」

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

とあるように、古語が方言として残ったもののようだ。

長野新幹線が開通して10年以上経ち、ドアツードアでも片道4時間程度の行程なのだが、心理的な距離は気温差ほどあって、なかなか縮まらず、本当に盆正月に両親に顔を見せる程度だ。(昨年の夏は、痛風もあり帰省しなかったし。)

四泊五日で、大みそかのお歳取りの料理、正月の御節料理を食べてきたわけだが、野沢菜、たくあん、白菜、キャベツなどの豊富な漬物類を別にして、正月料理には、山国信州でもたんぱく質系が豊富なので、今回はわけを話して、できるだけこれまでの野菜中心の食生活を維持し、縁起物の鯉や鮭などはつまむ程度にとどめたので、正月太りは避けられたようだ。増えてもせいぜい1kg程度だった。アルコールも御屠蘇程度で、ビールは飲まなかった。まあ、この微増は、明日からの1日遅れの仕事始めで、解消していきたい。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、久々に実家で見たが、少々マニアックな知識を持つ解説陣が加わって少々煩わしく感じたりした。今年は、BSでの同時中継放送はなかったのは不思議だった。

指揮のマリス・ヤンソンスは、アムステルダム・コンセルトヘボウと、バイエルン放送響という二つの名門楽団の指揮者としてすっかり欧州の重鎮らしくなり、これが2回目の登場で余裕の指揮ぶりだった。しかし、美麗なバレエ中継を別にして、黄金のホールのけばけばしさを見て栄華を極めたハプスブルク王朝の資金源はどこにあったのだろうかなどと会話したりするなど、享楽的で楽天的なウィーン音楽は正直あまり楽しめなかった。恒例の日本人リスナーの和服姿もちらほら見かけたが、人それぞれだなと思うなど、見ている方のこちらの心境の変化なのだろうが、少々否定的な受け止め方になったのかもしれない。

3日には、久々に善光寺に初もうでに出かけてきた。昨年は善光寺の住職の資質を問うような訴訟沙汰などもあり、由緒ある大寺院ながらありがたみは薄れているような感じではあるが、善男善女が多数詰め掛けていた。

2012年。今年は家族旅行、演奏会を聴きに行くのがレジャー面での予定だ。

健康面では、現在の食事療法を継続して、尿酸値を基準値上限より低くなるように努めたい。

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