映画『シャーロック・ホームズ』
最近の映画は、シリーズ化されることが多いのか、近日公開の前景気をあおるために、まだ公開されてそれほど時間の経っていない新作がテレビ放映されることが増えているように思うが、論議と話題を呼んだ『シャーロック・ホームズ』が先日放映され、3月の末に家族で楽しんだ。
http://www.cinematoday.jp/page/A0002531
映画の概要は、このリンクにある通りだが、昨年放送されて話題を呼んだBBC制作のテレビドラマシリーズ『シャーロック』とは違って、舞台設定はそのまま光と陰のコントラストが強いヴィクトリア女王治世のロンドンで、ちょうどタワーブリッジが建設中という場面が、時代設定的になるほどと思わせるものがあった。
屋上屋を架すような平凡な感想ではあるが、ホームズ役の容貌、体型や性格設定、演技は相当違和感のあるものだった。ストーリーは原作の登場人物を寄せ集めたパスティーシュもので、アクションシーンも一つの解釈としてはそれなりに面白かったが、知的で静謐なイメージはほとんどなかった。もっとも、原作も作品によっては、猥雑さや俗っぽさも感じられるものがあるので、そのような面を強調したのかも知れないが。グラナダのジェレミー・ブレットのホームズとは対照的だった。
音楽は、『シャーロック』の方がこの後で制作されたのだから、こちらがオリジナルなのだろうが、ジプシー(ロマ)風のツィンバロン風の音色が妙に扇情的なもので、とても印象的だった。
第2作を見たいかと聞かれれば、テレビで放送してくれれば、というところだろうか。
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