シャーロック BBCドラマ シーズン2 その2 The Hounds Of Baskerville
7月29日(日)に放送されたが、録画しておいたものを7月30日の夜鑑賞した。
今回は、「バスカービル家の猟犬」を現代を舞台に翻案したものだった。
これまでのこのドラマシリーズがオリジナルの短編を巧みに組み合わせたものだったこともあり、今回の長編作品への挑戦が注目されたが、換骨奪胎は成功だったとは思えなかった。
普段なら面白い導入部のハチャメチャ振りも、この長編のイントロとしては無用だっただろうし、トリックや設定、犯人像もあまりスマートではなく、まず「バスカービルの猟犬」ありきのご都合主義的なものに感じられてしまった。原作からインスパイアされた独立性が感じられるこれまでのドラマではそのようなご都合主義があったとしても無視できるようなものだったが、今回は原作に引っ張られ過ぎだったのではなかろうか?
次回は、ライヘンバッハの名が付く回となる。モリアーティのイメージがこのドラマシリーズではそれほど明瞭に提示されていないが、最後にその姿がはっきりと表れるのだろうか?元々原作でも、悪の組織や黒幕という設定は、市井のやむにやまれぬ犯罪ものとは違って、少々陳腐なものだと感じていたのだが、このシリーズがそれをどう現代化して料理したのかが、明らかになるように思う。
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