最近のNHKのニュース番組になぜか違和感があるため、真摯に「皆さんのNHK」に受信料を支払っているものとして、辛口の批判を。
AKB48の総選挙のニュース。
辣腕プロデューサーによるアイドルユニット(おニャン子と同じ)の活動の比較的初期からなぜかNHKが紅白歌合戦に出場させるなど肩入れしていたのは知っていたが、定時ニュースの中でわざわざ大々的に報道するほどのことだろうか?節度のようなものはないのだろうか?
レバ刺しの提供禁止のニュース、報道。
クローズアップ現代でも特集を組んだようだが、これも定時ニュースでこれでもかと報道している。日本人の伝統食という観点から、万葉集に出ているという「生肝」というもののことも、どこからか探し出してきて禁止への反対材料として補強までしている。さらに、どのように処理した生レバーを安全に食べられるかという実験や研究まで報道している。いったい誰が放射線や塩素で殺菌された食品を食べたいというのだろうか?そんなことを研究している大学教授もいることまで紹介していたが、それはそれとして、報道すべきことか?
新聞各紙も、これを食中毒問題としてとらえず、趣味嗜好の問題のように情緒的、欺瞞的に報道しているように感じる。
東京新聞の社説 : http://megalodon.jp/2012-0701-0723-32/www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012063002000150.html
いったい、この筆者は真剣にこれを書いているのか。単なる冗談なのだろうか?原発事故とその対応についてまともな議論をしていた東京新聞という印象だったが、何か軸がずれてしまっているのか?おかみのやることだから批判のための批判か?
レバ刺し愛好者がニュース・報道関係者に多いのか、それともニュースデスクとかのニュースの方向性や題材を決定する権限を持つ人物たちがそのような嗜好を持っているのか? 奈良時代以降、「生肝」という食品が延々と伝統的に食されていて、それが国民食として生存に欠かせないような料理とか、ある特定の地域で長い間地域の伝統食として食べられてきたのなら話は別だが、いったい今のレバ刺しがいつから一般的に食べられるようになったのかという重要な事実関係を示さなければ、単なる情緒的な偏向報道にしかならない。江戸時代300年間を通じて、豚や猪は食べても、牛を食べることはよほどの飢饉でもなければほとんどなかったのではないか?仏教の禁忌に触れざるを得なかったとして、食べたとしても、煮炊きしてからだろう。
これは憶測だが、業界のようなところから圧力が加わっているのだろうか?この問題の発端となった昨年のユッケ食中毒事件の時も、比較的身近な生活圏にある店でも起きたので、通常ならその店も即座に営業停止になるだろうと思ってみていたら、保健所も営業停止措置は出さなかった。通常の食中毒のように原因系である細菌が特定されなかったということも考えられるのだが、もしそうでなければ相当のの利権、圧力があるのだろうと邪推してしまう。さすがに魚の刺身が食中毒を理由に禁止になったら驚きだが、そこまでのものではないだろう。(生肉食と言えば、馬刺しは熊本や長野、青森などで食べられるているが、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E5%88%BA%E3%81%97)
参考Web情報:
◆美味しんぼの原作者雁屋哲氏のブログ記事 「レバ刺しは危険だそうです」2008-8-26
http://kariyatetsu.com/blog/701.php
4年前のブログだが、内容はまとも。ただ「素人考え」と言っているのが、痛い。多くの人が食の権威だと思っているだろうに。
◆新小児科医のつぶやき http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20120702
コメント欄が活況を呈している。
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また、NHKのニュースでは日常生活系のコネタ系の報道も気になる。
便利グッズなど特定のメーカーの商品だろうに、そんなものを朝のニュースコーナーで流す神経が分からない。いつからテレビ販売まで始めたのか?視聴者からの問い合わせで対応しているのなら、テレビ直販とあまり変わらない。これも、利権か?李下に冠を正さずではないのか?
Youtube、ニコ動などの紹介コーナーも疑問だ。
ワイドショーではあるまいに、看板アナウンサーたちが、定時ニュース内で動画を見て「奇声を挙げている」のは、どうみても違和感がある。
こんなことを思っているのは、少数なのかも知れないが、どうも気になって書かずにはいられなかった。
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