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2012年7月28日 (土)

『薄桜記』(NHK BS時代劇)

前作の手塚治虫原作の『陽だまりの樹』は、期待に反して原作のイメージと合わず、録画はしたが、途中で見るのをやめてしまった。

今作の『薄桜記』は、丹下左膳もの?忠臣蔵の裏面もの?らしいが、どんなものだろうと見始めたら、意外と見入ってしまった。五味康佑の原作ということが2作目を見て分かったが、いかにもベタな設定ながら当時の旗本の日常のようなところがよく描かれていたりして舞台設定上なかなか面白く、そこに相当ベタなストーリーで昼メロ的な展開もあり、あれこれ考えすぎることなく、どっぷりとストーリーに嵌れたので、かえって面白かった。ベタな展開は、韓国ドラマの影響だろうか、それとも昭和30年代、40年代の時代小説の特徴だったのか。

以前桜田門を通って法務省庁舎の方に歩いて行ったときに見かけた米沢上杉家藩邸が舞台になっていたり、なかなかそういう面でも興味をひかれた。

この後の筋書的には、堀部安兵衛との関係で、赤穂浪士との関係が生ずるのだろうし、元妻との関係では、上杉家を通じての吉良家との関係が再燃するのだろうから、主人公はその歴史的な事件に否応なく巻き込まれていくというところだろうか。なかなか楽しみになってきた。

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