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2012年7月22日 (日)

小川洋子『博士の愛した数式』、『猫を抱いて象と泳ぐ』

これも2010年7月に読んだ本。当時は、とにかくよく本を読んだが、読む方が忙しくブログあまり記事にしなかったのだった。

『博士の…』は、本屋大賞の第1号か何かで、『妊娠カレンダー』の芥川賞作家の小川洋子の一風変わった作品として大いに読まれ、文庫化され、映画化された作品だったが、ブームが完全に過ぎてから古書店で購入して読んでみた。短期記憶というものの不可思議さをテーマにしたものと思える。このテーマは、その後若年性アルツハイマー症などの病気をテーマとした映画、小説などでも描かれた。数学者という専門家を主人公にした小説らしい小説であり、読後感も悪くなかった。

『猫を…』は、不思議な長編ファンタジーとして読んだ。こちらは、天才チェスプレーヤーが主人公だったが、練達の文章であり、奇妙な設定ながら読ませる力があった。

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