網野善彦『歴史を考えるヒント』(新潮文庫)
台風17号が近づいている。昨日から暑さがぶり返し、1週間ぶりにクーラーを使ったら、冷蔵庫の中の臭いのような臭いがするようになっていた。連続的に使っているときはいいのだが、使わない期間に雑菌が繁殖(ちょっといやな言い回しだが)してしまったらしい。
網野善彦の『日本の歴史をよみなおす』(ちくま文庫)は、とても刺激的な歴史論だったが、2007年12月23日 (日) 国立科学博物館 花展の 源氏物語絵巻でちょっと触れただけで、独立した記事にしなかったようだ。
先日、昼休みに職場近くの本屋を巡っていたら、新潮文庫の新刊として、タイトルの本が平積みされていたのを見つけた。パラパラと捲ってみると、以前新潮社から大判のペーパーバック新潮選書で出ていたもの。講演をまとめたもので、ちくま文庫と重複する内容もあったが、わかりやすく読みやすいものだった。
以前、網野史学に触れたころ、隆慶一郎の時代小説、伝奇小説をちょうど読み始めた頃だったので、その偶然に驚いたものだったが、今回は特にそのような縁はあまりない。とはいえ、元木泰雄の『保元・平治の乱』を読み始めていたので、網野の「職能民の中の遊女」の記述で、「中世の遊女は和歌を詠み、管弦もできる教養豊かな女性で、やはりいずれかの官司に属しており、身売りされて遊女になった人はいません。・・・ 天皇や高位の貴族、著名な武将の子供を生んだ遊女もたくさんいたのです。」の関係で、白河法皇と祇園女御の子としての平清盛や、源義朝の子の中でも範頼の母、などのことが思い浮かんだ。
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