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2012年11月 4日 (日)

『神様のカルテ3』 夏川草介(小学館)

2011年7月11日 (月) 2011年本屋大賞ノミネート作品のいくつかを読んでみて で触れた『神様のカルテ2』の続編。

相変わらず、コーヒーが美味しそうな小説だった。しかし、インスタントコーヒーでそれほどの味の差が出るものだろうかは、疑問だ。

信州松本の信州大学をモデルにした信濃大学医学部出身の内科医が、地域医療の中核病院で恐ろしいほどの激務をこなすシリーズの第3弾。外来に入院患者に、手術にと医師の多忙さはこの夏の病院でも感じたが、これはやはり医療行政の問題でもあるのだろう。この小説に書かれているほどの激務を一人ひとりの医師がこなしていかなければならないとすれば、医師不足は深刻だろうし、偏りもあるのかも知れない。

ちなみに、2012年の本屋大賞は、こちら。 

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2012年本屋大賞の受賞作発表
順位 書籍名/作家 得点
大賞 舟を編む 510.0点
  著/三浦しをん(光文社)  
2位 ジェノサイド 355.5点
  著/高野和明(角川書店)  
3位 『ピエタ』 324.0点
  著/大島真寿美 (ポプラ社)  
4位 くちびるに歌を 265.0点
  著/中田永一(小学館)  
5位 『人質の朗読会』 213.0点
  著/小川洋子(中央公論新社)  
6位 『ユリゴコロ』 208.0点
  著/沼田まほかる(双葉社)  
7位 『誰かが足りない』 173.5点
  著/宮下奈都(双葉社)  
8位 ビブリア古書堂の事件手帖 153.0点
   ―栞子さんと奇妙な客人たち』  
  著/三上延(アスキー・メディアワークス)  
9位 『偉大なる、しゅららぼん』 137.5点
  著/万城目学(集英社)  
10位 『プリズム』 72.0点
  著/百田尚樹(幻冬舎)  

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読書感想記事のあるものにリンクを張ってみた。

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コメント

ようやく「3」を読みました。以前、「2」にトラックバックをいただいておりましたので、こちらにTBいたします。
毎年恒例で飲み会をしている仲間内に、内科や小児科を専門とする勤務医の同級生がいますが、定年退職まで体が持つだろうかと心配しておりました。いくら高給取りでも早死にしたらつまらないから、さっさとやめろというような無責任なことは言えませんし、激務の現実はなかなかたいへんそうですね。

narkejpさん、コメントありがとうございます。医師の激務は、これからの高齢化社会により減りそうもないようですね。本当の大変な仕事だと思います。

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» 夏川草介『神様のカルテ3』を読む [電網郊外散歩道]
小学館から刊行されている、夏川草介著『神様のカルテ3』を読みました。この人気シリーズのストーリーを簡単に要約してしまうのは、味も素っ気もなくなるだけでなく、未読の読書家には楽しみも半減かと思いますので、できるだけボケた書き方で、感想を綴ることといたしま...... [続きを読む]

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