cybernetics space の情報、ニュース、伝聞、噂
稲刈りや絶ゆと思いし蝉の声
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サイバースペース Cyberspaceが Cybernetics Space の略だということを初めて知った。
cybernetics 人工頭脳研究,サイバネティクス.
語源 Norbert Wienerの造語.ギリシャ語kybernetes(操舵手)
Progressive English-Japanese Dictionary, Third edition ゥ Shogakukan 1980,1987,1998/プログレッシブ英和中辞典 第3版 ゥ小学館 1980,1987,1998
様々な出来事は、サイバースペースの成立・普及以前は、主に新聞、ラジオ、テレビなどのマスコミ、マスメディアによって一方的に伝えられてきたが、その一方で小規模のコミュニティ内では、情報、ニュース、伝聞、噂、風の便り、クチコミによって、真偽不明ながらそれら情報が伝えられていた。(「西郷隆盛が西南戦争後にロシアで生存していた」という大津事件に先立つ噂や、関東大震災での様々な流言飛語・デマ・流説・風説)
そのデマ的な情報が発信される瞬間のようなものを、先の東日本大震災の時に実体験したりもした。
地震の揺れの時点で、ちょうどオフィスビルの外を歩いていたのだが、オフィスに戻れずに外で避難していると、一人の老年の男性がそのビルの内部の壁面が崩れて出入りができなくなった、とまことしやかに誰彼ともなく話しかけていた。それを聞いたときには驚いたのだが、後に事実は入場規制と、部分的なひび割れのみだったことが分かった。どのような意図で彼がそのような情報を伝えまくっていたのかは知らないが、伝聞のされ方によっては尾ひれがついて大被害の噂にもなりかねかった。
一方ではマスメディア発の悪質なデマとしては、震災と福島第一原発の事故から少し経ってからのネットに掲載された毎日新聞記事に、東京からの西方面への東海道新幹線の座席が(避難者で)予約で一杯で予約が取れないというニュースが出ていたのを読んだ。当時のTwitterの記録に残っている。これは、JRのCyberstationで予約状況を調べてみたら、全くの根も葉もないデマだということがすぐに確認できたので「悪質」と断じたのだが、この情報を掲載した記者や新聞社の意図を尋ねてみたいものだ。
現在は、その小規模コミュニティの噂が大規模に拡大し、見知らぬサイバースペース上で、様々な「情報」が駆け巡っている。そして、マスメディアが流す比較的「無毒化・上品化」された情報の裏で、サイバー空間では、表に出せない情報が駆け巡っていることがままある。ローカルなニュースであっても、その地域の事情通などが、マスメディアで報道されない個人情報や公序良俗に反するような情報をネットに流すこともある。
今後、この時代の歴史を叙述しようとする後世の歴史家は、オフィシャルなマスメディア情報のような公式見解とともに、このようなサイバースペースを駆け巡り、膨大に蓄積される玉石混交の情報を丹念に洗って、より「事実」「真実」なるものを描くことが要請されるようになるのではなかろうか?
是非はあっても、メガデータなど、人類の動態を把握することがすでに行われているし、ツイッターなどの情報を分析して、あの大震災での人の「心理」を研究することも行われているようだが、サイバースペース自体が、人間の脳内世界の外部化だとすれば、それも当たり前といえば当たり前なのかも知れない。
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