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2013年11月14日 (木)

手持ち可能な楽器(職業用)のEU持ち込み等の規則が改正されたらしい

2012年10月10日 (水) ドイツの空港におけるヴィンテージ・ヴァイオリンの通関問題」 が 意外な決着を見せた。

日本ではなぜか11月11日に一斉に報道されたが、EUからは10月30日に発表があったもののようだ。

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プロの演奏家にとっては、大変な福音だろう。

プロ限定、演奏家の楽器は税関申告不要 EUが規則変更

朝日新聞デジタル 11月14日(木)0時21分配信

 【ブリュッセル=野島淳】ドイツの空港で昨年、プロの演奏家のバイオリンが相次いで差し押さえられた問題で、欧州連合(EU)が「職業用具としてEU域外から持ち込む楽器は税関申告をしなくてもよい」と規則を変えたことが分かった。21日から適用する。

 従来はプロの楽器でも、物品の一時輸入のための通関手帳を示し、免税扱いを受ける必要があった。改正後も、プロの楽器以外で、430ユーロ(約5万7千円)以上の物品は、これまで通り税関申告が必要だ。朝日新聞社 最終更新:11月14日(木)0時21分

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EU、プロの楽器は申告免除 税関差し押さえ問題でEU

 【ブリュッセル共同】ドイツの空港税関で昨年、日本人演奏家らが使用するバイオリンの名器が相次いで差し押さえられた問題を受け、欧州連合(EU)欧州委員会が「職業用具として域内に持ち込む楽器は税関申告の義務を免除する」と規則を改正したことが13日分かった。今月21日から施行される。

これまでは日本などEU域外から430ユーロ(約5万7千円)を超える価値のある物品を持ち込む場合、原則として税関への申告が必要とされていた。差し押さえの問題を受け、日本政府が欧州委に対応を求めていた。

2013/11/14 06:01 【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013111401000842.html

疑問が残るのは、プロの証明方法は? 
プロ以外の学生、コンクール参加者などのアマチュアは?「みなし」プロにはならないのか?

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EU の規則改正は多分以下のリンクだと思われる。

31 October 2013付に発行されており、その20日後に発効とある。

http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2013:292:0001:0002:en:PDF

http://www.wcoomd.org/en/media/newsroom/2013/november/wco-secretary-general-welcomes-the-eu-s-new-regulation-on-portable-musical-instruments.aspx

http://www.internationaltradecomplianceupdate.com/blog.aspx?entry=1209

これに対応して、
日本関税協会 も この件についてコメントした。

欧州諸国への楽器等の持ち込みトラブル解消へ(EU)

http://www.kanzei.or.jp/topic/international/2013/for20131111_2.htm

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過去の経緯

◆堀米ゆず子氏の「ガルネリ・デル・ジュス」(堀米氏に所有権)がドイツ・フランクフルト空港で、税関に没収(後に返還)

◆その後、ドイツ国籍の日系ドイツ人ヤンケ嬢のストラディヴァリも没収(日本財団貸与品)

◆文化庁からの通達 2012年10月 楽器持ち込み

http://www.bunka.go.jp/kokusaibunka/pdf/gakki_zeikankensa.pdf#search='eu+%E6%A5%BD%E5%99%A8+%E6%8C%81%E3%81%A1%E8%BE%BC%E3%81%BF'

◆署名活動を通じて取り戻した当事者のインタビュー 2013年2月

http://blogos.com/article/61825/
http://blogos.com/article/61827/

◆ Classica というクラシック専門の情報サイト
http://www.classicajapan.com/wn/2012/10/100111.html

◆堀米さんの手記
http://www.hirasaoffice06.com/files/strings8horigome2.htm

◆2013年2月にも没収事件が発生していた。

独税関、中国人の4億7千万円バイオリン押収

 【ベルリン=三好範英】11日付ドイツ大衆紙ビルトは、フランクフルト国際空港の税関が中国人バイオリニスト、ニン・フェンさん(32)のバイオリンを押収したと報じた。

 同紙によると、このバイオリンはストラディバリウスで評価額375万ユーロ(約4億7250万円)。ニン・フェンさんは関税として71万2500ユーロ(8977万5000円)を支払うよう求められているという。

ニン・フェンさんが中国からベルリンの自宅に戻る際、同空港税関を通過しようとしたところ、免税を証明する書類を所持していないとして押収された。

 同空港では昨年8月と9月にも、日本人や日本の財団が所有する高額のバイオリンが押収された。
(2013年2月12日10時18分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130212-OYT1T00132.htm

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