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2015年9月24日 (木)

いただいた栗を栗菓子にして食べた

妻が近所の知り合いから栗を沢山いただいた。ざっと数えて100個ほどはあっただろうか。すべて毬(いが)から外し、洗ってきれいにしたものをいただいたのでありがたかった。

栗は子どもの頃食べた生栗が美味しかった記憶もあるが、料理にはなかなか手間がかかる果実ではある。今回は外していただいたのだが、まずは硬い毬から取り外し、手ごわい外皮を外し、さらに剥きにくい渋皮を剥いて、初めて薄黄色の食用になる実の部分が現れる。それぞれ刃物が必要なので、慎重に扱わないと思わぬ怪我をすることがある。

今回は妻が虫出しのためしばらく水に漬けておいた後、茹で栗にした。特に目当てはなく、半分に割ってスプーンでほじって食べればいいと思っていたようだ。

食のジャンルのたびに登場するテレビの「ケンミンショー」だが、今回はこの番組ではなく、久しぶりに「アド街ック天国」をちょうど見たことで、茹で栗の「加工」法のヒントを得た。

このテレビ東京の名物番組だた、放送1000回を記念した後、司会の愛川欽哉氏が逝去し、その後この番組を見なくなっていた。今回は、新聞のテレビ欄でたまたま長野県上高井郡小布施町が特集されるというので、放送を録画しながら楽しんだ。

葛飾北斎と栗の里と知られる小布施町の特集なので、予想通りその二つがメインだったが、地元の人の栗の食べ方が紹介される場面があった。茹で栗を簡単に裏ごしして、布巾で絞って食べるという栗の茶巾絞りが紹介された料理で、特に砂糖を加えることなく、小布施栗のよさをそのまま味わう素朴なお菓子のようだった。

これを参考にして、5連休の4日目9/22の夕食後に、茹で栗の加工を始め、ほんの1、2時間で以下の菓子を作ってみた。

【栗の茶巾しぼり】

R0016111_r

①100個ほどの茹で栗を包丁で慎重に二つ割にして、スプーンで中身を穿(ほじく)り出す。

②そのままで食べても栗の味わいが美味しいが、少し砂糖を加えて、すりこぎ棒で潰す。

③それをラップに適量とり、茶巾絞り状に絞ると、意外に崩れずに軽くまとまった。食べてみるととてもおいしい。

④テレビ録画を見直すと、金笊で簡単に裏ごししてそれを茶巾で絞っていたので、妻に裏ごし器とゴムベラを出してもらい、初めて裏ごしなるものをやってみた。大根おろしとは違い漉すための繊維の裏側に茹で栗の湿った粉末が付くので、それをボールに慎重に取りながら、絵結構な時間をかけて裏ごしの栗を作る。

⑤ラップでまとめるのは妻に任せたが、しっかり絞っても硬くはならず、開いて食べると崩れはせず、口に入れるとホロホロと口中で崩れる、上品なお菓子ができあがった。あとはそれを緑茶などと一緒に味わう。

【栗餡】

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①上記②を適量小鍋に移し、少量の水と、適当な砂糖を加え、弱火で焦げ付かないように煮詰める。

②冷めたら出来上がりなので、あとはそれを緑茶などと一緒に味わう。

下拵えは大変だったが、そのあとは意外にも簡単に栗菓子の原型的なものを作り、楽しむことができた。

小布施の栗菓子は、信州土産の王様のような地位を築き、比較的高価ながら食べる機会はこれまで多かった。栗羊羹、栗かのこ(すべて栗と栗餡の金団)、栗らくがん(これには栗は入っていないらしいが)、栗おこわ、栗味のソフトクリームなど。

ビギナーズラックなので自画自賛しても仕方はないが、収穫されたばかりの地元の栗で作る素朴な菓子は、それら銘菓にも増してとてもおいしいものだった。特に栗餡は、裏ごしをしないままだったので、栗のかけらの大きさが不揃いのままでもあり、それがかえって野趣を感じさせ、また食感も楽しく、まさに砂糖以外には混じりけのない栗を十分楽しめたのだった。

一昨年だったか、ブルーベリージャム作りも意外に簡単で美味しかったのだが、身近な食材を自分で料理するというのは、すごく楽しいものだ。

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