モーツァルト「伝説の録音」3巻セット [36CD+3BOOK]<通常盤> 飛鳥新社 タワーレコードONLINE
小学館/フィリップスのモーツァルト全集(Complete Mozart Edition) の編集者 大原哲夫氏、SPレコード再生のエキスパートの新忠篤氏により、古くは1906年にも遡るSP時代の歴史的録音によるモーツァルト演奏の数々がCDに復刻され、小学館全集と同じく貴重な情報が盛り沢山な書籍がセットとなっている。
モーツァルト「伝説の録音」3巻セット [36CD+3BOOK]<通常盤> 飛鳥新社 タワーレコードONLINE
SP再生時の針音が除去されずに含まれている点が、雑音なしの復刻が増えた昨今では特徴的で、リスナーとして楽しめるかどうかの試金石となるかも知れない。モスキート音がよく聴こえる若者世代は特に違和感を覚えるだろうとは思うが、中年から熟年は高域聴力が落ちているためそれほど気にならないように思う。
特にヴァイオリニストが多く収録されていて、それがこの集成の白眉であろうが、恐らくこの集成でなければ聴く機会がなかった録音がある。
ドイツ国家社会主義労働者党(いわゆるナチ党)の支配するドイツの、それもナチ党の聖地でもあるミュンヘンで、フィルハーモニカー(フィルハーモニー管弦楽団)の指揮者だったオズヴァルト・カバスタという指揮者によるジュピター交響曲。
Symphony No. 41 in C, K. 551 "Jupiter" Oswald Kabasta: Munich Philharmonic Orchestra (Münchner Philharmoniker) 1941
ドナルド・トランプ前アメリカ大統領や、ウクライナ侵略の張本人ロシアのプーチン大統領の如き、ヒトラーの独裁政治を彷彿とされる政治的なリーダーが跋扈するようになった現代ゆえに、ナチ党やヒトラーについて、新書などで再び学び直しているところだが、このカバスタの録音は、理性と感性が矛盾相克するまさに実例として、とても素晴らしい演奏で驚いている。
Oswald Kabasta dirigiert (Youtube)
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