カテゴリー「ディスク音楽07 宗教曲」の51件の記事

2023年12月 5日 (火)

Johann Sebastian Bach, Helmuth Rilling : Complete Bach Set 2010 - Special Edition (172 CDs & CDR)

久しぶりのブログ投稿。このところ、Twitter (現行X)への書き込みがほとんどで、ブログ投稿の習慣がまったくなくなってしまった。

しかし、まとまった記録としてはブログは有用であるので、トピックは記しておこうと思って書く次第。

さて、2023年もはや師走を迎え、今日は5日でW. A. モーツァルトの命日である。

今年は3月に、長年の憧れだったバッハのCD全集を購入した。X(旧Twitter)の購入時のツイート

それが、Johann Sebastian Bach, Helmuth Rilling : Complete Bach Set 2010 - Special Edition (172 CDs & CDR)

J.S.バッハは1685年生まれで1750年没のため、没後250年の2000年には数種類の全集が発売されていたが、いずれも相当覚悟が必要な価格だった。ハイドンにおける交響曲、モーツァルトにおけるピアノ協奏曲、ベートーヴェンにおけるピアノソナタと弦楽四重奏曲のように生涯を通じて作品を作曲し続けた作品群の位置に相当するのが、バッハの場合、それが教会カンタータであることは以前から知っていたものの、なかなか手が出なかった。

候補としてはいくつかあった。

テルデック中心の古楽器演奏によるもの

 アーノンクール、レオンハルト、コープマンをはじめ、古楽演奏の巨匠たちによる名演揃いです。イル・ジャルディーノ・アルモニコ、プレガルディエン、シュタイアー、ピアンカ、バルキなど第一線の演奏家も多く起用されています。

西暦2000年に発売された「BACH2000」の全集に向けて約400曲の新録音がなされ、世界初録音の曲も数多く含まれます。中でも、コープマンによる「オルガン作品全集」、ベルリン放送合唱団による「キルンベルガー・コラール集」[合唱版](全186曲)は特に注目されました。収録音源の大半はテルデックによる制作であり、ワーナー・グループに属されたフランスのエラートだけでなく、デッカ、アルヒーフなどのライセンス音源も一部含まれています。

Brilliant による全集

古楽器中心のようだが、比較的知名度の低い演奏家による録音が多い。

生誕333周年記念BOX『バッハ 333~J.S.バッハ新大全集』(222CD+1DVD) 

Deutsche Grammophon による ガーディナー、鈴木雅明らの古楽器による録音が多い。高価。ガーディナーのクリスマス・オラトリオや、小学館のバッハ全集はアルヒーフレーベルとの共同制作であり、器楽曲集を聴いたことがあった。

これらの候補もあったが、入手しやすさや価格も考慮しながら、ヘルムート・リリングが全体を監修したモダン楽器による全集を敢えて選んだ。リリング監修のヘンスラーレーベルによる全集は、モダンピッチでモダン楽器を使用したものが多く、また鍵盤楽器ではピアノを使ったものが多く含まれている。

中では、コリオロフ(Koroliov)によるモダンピアノでのゴルトベルク変奏曲には心底感銘を受けた。コリオロフをきっかけとしたゴルトベルク変奏曲の聴き比べは楽しかった。

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2022年4月 の当ブログ記事にあるように、昨年はSP復刻のモーツァルト録音集を購入。

2022年7月には、再発売されたジョージ・セル ザ・コンプリート・アルバム・コレクション 106枚組を購入し、さらに邦訳が発売された 書籍 「ジョージ・セル -音楽の生涯-」マイケル・チャーリー著 、 伊藤氏貴訳 もネットで取り寄せた。

2022年12月には、 『ニーベルグの指環』全曲 ゲオルグ・ショルティ&ウィーン・フィル(16CD+CD-ROM)を購入した。

2020年のコロナ禍以降、コンサートには足を運んでいない反動もあり、また嘱託従業員として時間の余裕ができたこともあり、ついついボックス買いが多くなっている。

 

 

2014年9月28日 (日)

ピリオド演奏の先達の一人、ホグウッドが亡くなった

クリストファー・ホグウッド逝去の追悼記事が金曜日の新聞に掲載されていて、驚いた。先月亡くなったフランス・ブリュッヘンに続き、古楽演奏界の著名な指揮者・演奏家が相次いで亡くなったことになる。

二人とも生演奏で聴く機会は無かったが、CDではこのブログでも何度か記事で取り上げたことがあり、自分の音楽鑑賞にとっては親しい指揮者・演奏家だった。

特に、ホグウッドがピリオド楽器、奏法による大規模なモーツァルト交響曲全集を発表した頃は、ちょうど自分の学生時代で、まだ次々に発売される高価なLPを買うことはできず、FM放送で流される新鮮な演奏スタイルによるモーツァルトをむさぼるようにして聴いたという記憶がある。自分にとっては、ホグウッドの名前は、古楽の代名詞のようなものだった。

ベートーヴェンにしても、コレギウム・アウレウムは知られていても、グッドマンやノリントンなどの先駆的な録音は田舎町では容易に入手できず、メジャーレーベル系のホグウッドのものは小さなCD店の店頭にも並んだこともあって、英雄、第九は発売直後に購入して、よく聴いたものだった。

ブリュッヘンは、リコーダー(ブロック・フレーテ)奏者としての演奏に触れるよりも早く、バッハのロ短調ミサのCDで親しんだ。

ピリオド演奏による、ピッチの低さは、ほとんどまったく気にならないが、今聴いても少々ハイ上がり的に聞こえる弦楽器群の響きは、スタンダードなモダン演奏に比べて、刺激がやや強く、ときにはあまり愉快でなく聞こえることもある。ただ、音響としては、新鮮ではあるが、それが心を打つようなことがあまりない。テンポの速さやリズムの強調、そして音色のためか生き生きとしているようには聞こえるのだが、今を生きる現代人の感性によるよりも、頭脳的な再現になっているように感じられ、その意味で、「博物館」的な演奏なのかも知れない。

また、バッハや、ハイドン、モーツァルトがモダン楽器で演奏されることが、今やアナクロニズム的にみなされるようになってしまったのは、古楽器演奏の功罪の両面でもあろう。

その一方で、サイモン・ラトルやダニエル・ハーディング、デイヴィッド・ジンマンなどのモダン系の指揮者がピリオド演奏スタイルをモダンオーケストラ演奏にも取り入れるなどして、次第にピリオドの領域が狭められているような気もし、一種の揺り返しの現象なのかも知れない。

ただ、作曲者当時の演奏楽器、スタイルを「復元」して再現するという行為は、音楽・演劇などの再現芸術にとってある種の極限的な形態だとは思うので、そのオーセンティシーは別にして、その試みの先鞭となり、それを私たち一般聴衆にも広めてくれた彼らの冥福を祈りたい。

ホグウッド指揮(コンティヌオ演奏)によるモーツァルトの交響曲第40番を聴きながら。

2014年9月20日 (土)

モーツァルト リタニア(連祷) 変ホ長調 K. 243

この曲は、第1曲のKyrie Eleisonの穏やかな開始から、第2曲のPanis Vivusのテノールのアリア、第3曲Verbum Caro Factumの迫力のある短調の曲調、第8曲Pignus Futurae Gloriaeのフーガなどなぜかとても親しい。ペーター・ノイマンのミサ曲全集にも含まれているためかも知れないが、それより以前から親しんでいたような記憶がある曲だ。

アインシュタインも、カルル・ド・ニも傑作だという評価をしているので、第2弾に挙げるのもおこがましい(そういうなら、ト短調ピアノ四重奏曲だって同じことなのだが)が、それでも、あまり聴かれたり演奏されたりする機会が無いように思われる。

今回、カルル・ド・ニ(相良憲昭訳)の「モーツァルトの宗教音楽」を改めて読み進めているのだが、この中で注目すべき記述に出会った。第7曲のViaticum In Domino Morientum(臨終者のための終油の秘跡」の定旋律がグレゴリオ聖歌の「パンジェ・リングァ」を使っているのだという。

楽譜で確認してみた。K. 243 の 38頁目から Viaticum の章が始まる。

K243_viaticum2_4


39頁目のこの部分が、以前「ドレファミ」音型を調べたときに確認した三句目の「ドレファミレドレド」に当たるのかも知れない。下記の楽譜の「三小節目」のSanguinisque pretiosi, の部分。

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ここでは、この「ドレファミ」が明確に聞き取れるわけではないが、K. 243の「ドレファミ」については、これまであまり指摘されてこなかったように思う。

この作品の前後には、優美な曲調で知られる三台(二台編曲もあり)のピアノのための協奏曲(第7番「ロードロン」)K.242や、ハフナーセレナードK.250(248b)(第1「ハフナー」セレナード)も作曲されており、すでに「モーツァルト」らしい練達の作品になっている。

Mozart: Litaniae De Venerabili Altaris Sacrameto, K 243
1.    Kyrie Eleison
2.    Panis Vivus
3.    Verbum Caro Factum
4.    Hostia Sancta
5.    Tremendum Ac Vivificum
6.    Dulcissimum Convivium
7.    Viaticum In Domino Morientum
8.    Pignus Futurae Gloriae
9.    Agnus Dei
10.  Miserere

◎モーツァルト全集
Herbert Kegel: Leipzig Radio Symphony Orchestra & Chorus, Renate Reinecke (s), Annelies Burmeister (a), Eberhard Büchner (t), Hermann-Christian Polster (b)

モーツァルトミサ曲全集
Peter Neumann: Collegium Cartusianum, Kölner Kammerchor, Patrizia Kwella (s),  Ulla Groenewold (a), Christoph Prégardien (t), Franz-Josef Selig (b)

Mozart con grazia K. 243

題名の解説

参考動画

Nicol Matt: Kurpfälzisches Kammerorchester Mannheim

---------- 2015/5/24追記 詳しい解説を発見した。
http://www7.plala.or.jp/machikun/mozartk243.htm

第7曲のViaticum In Domino Morientum(臨終者のための終油の秘跡」の定旋律がグレゴリオ聖歌の「パンジェ・リングァ」を使っているのだという。」というところだが、こちらのページの移調したグレゴリオ聖歌の楽譜と対照すると、ドレファミどころか、パンジェ・リングァのメロディーをそっくり使っているのだという。

2014年9月 2日 (火)

小学館 モーツァルト全集のCDを夏の帰省時に持ち帰った

初秋を知らせてはくれるが、少々煩いアオマツムシが樹上で鳴き始めた。熱帯性のデング熱の感染が日本でも確認されたことがニュースになっているが、同じく熱帯性のアオマツムシはすっかり亜熱帯の南関東の風物詩になってしまっている。

1991年のモーツァルト没後200周年を記念して発刊された小学館のモーツァルト全集15巻+別巻(CD190枚組)。オランダのPhilips社のCDによる Complete Mozart Edition (こちらは180枚組。おそらく小学館の10枚はモーツァルと以外の作曲家の作品10枚分が多いのだろう)をベースにして、モーツァルト学者の海老澤敏氏を中心とした著者陣が生涯、作品論、18世紀の文化・世相などを記述・論述した浩瀚な書籍が全16巻にも上るもので、各冊が美麗なハード函の中に納められている。CDは最大4枚入りの通常のCDケース2個が薄目のカートンに入り、そのカートンが縦置きで2個ずつ(1函にケース4個で、CD最大16枚収納)が書籍に並んで収納できるようになっていて、その書籍とCDを同梱した函の厚みが各巻10cmほどある。すべて横に並べると横幅が160cmにもならんとする。

就職してからある程度経験を積んだ年齢にもなり、全巻予約すれば、分売よりも数万円も安く買えるというので、数年の刊行期間の間に転勤になったときのことも書店で相談に載ってもらい(ただ、今思えば覚書などは交わさなかった)、一括払いで購入したものだった。当時はまだ独身寮生活だったので、それなりに自由になる金銭があったので、このようなまさに言葉通り、趣味のための贅沢な買い物ができたのだが、結婚後や育児期間中では無理だっただろう。ただ、別巻(モーツァルトとその周辺)は、全巻完結後の分売だったはずで、無理して買ったような記憶がある。(結婚後に同じく発売された小学館のバッハ全集は、管弦楽・協奏曲の巻を妻がプレゼントしてくれたのだが、さすがに他の巻は買えなかったし、講談社のベートーヴェン全集はカタログを見ただけだった。)

それ以来、2000年に現在の住居に引っ越す際に、学生時代から独身時代にかけての多くの書籍類と一緒に実家に置かせてもらったまま、時折帰省したときにつまみ聞きをしただけで、「モーツァルト」本を読んだ際に、手持ちのCDコレクションにその曲が無いと、全集があれば聴けるのになどと思うことがままあった。

既にiTunesでHDDに取り込んでの音楽鑑賞に慣れてから10年近く経過していたこともあり、以前にはPCとHDDを持ち帰り、時間のあるときに実家に行ってPCリッピングをしようかというアイデアがあった。今回はクルマで帰省するので、書籍ごと15冊全て持ち帰ることも考えたが、ただでさえ物が溢れていて片付かない集合住宅では置く場所も無い。せっせとテレビ番組をBDにダビングしているが、その時に使っているBDを入れる書籍型のケースのことを思い浮かび、96枚入りを2冊購入し、すべてCDケースから移し替えて持ち帰ってきた。

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現在、48枚をiTunesでリッピングしたところ。

併せて、実家に置いてあったオカールの「モーツァルト」、同「比類なきモーツァルト」、井上太郎の「モーツァルトのいる部屋」、「わが友モーツァルト」を持ち帰った。A.アイシュタインと海老澤敏の似た装丁の大冊2冊は置いてきた。

オカールの2冊もちょうど1991年頃に買ったもので、当時は少々小難しく、ざっと読んだだけだったが、今回改めて読み直してみると、さすがに読み応えがある。とはいえ、「比類なき・・・」は独特の用語(フランス語の原書で使われている重要な概念を表す術語に、日本語として対応するこなれた言葉が無かったのかも知れない)が多く用いられ、まだ隔靴掻痒的な感じは残った。

さて、「全集」の詳細は以下の通り。

「全集」でもなければ聴く機会のほとんどない、第2巻、第3巻は今のところ、ことに興味をそそられ面白いが、古くはブレンデルとマリナーのピアノ協奏曲全集を購入(これはこの「全集」を購入後、友人にプレゼントした)して楽しんだことのあるウィーン時代初期(1782-1784年)の11番から19番の協奏曲(K.413-K.459) が懐かしい。特に11番から16番は久しぶりに聴いた。モーツァルトが、「音楽の玄人にも素人にもその人なりに楽しめる」ように書いたと手紙で父に知らせ、自作自演でウィーンで大人気を博した曲だが、20年ほど経過した後で、久しぶりに聴いてもとても楽しい。

(CD1~12) /モーツァルト全集1 交響曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110019

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(CD13~24) /モーツァルト全集2 セレナード、ディヴェルティメント
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110027

(CD25~36) /モーツァルト全集3 管楽セレナード、管楽ディヴェルティメント、舞曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110035

(CD37~48) /モーツァルト全集4 ピアノ協奏曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110043

(CD49~60) /モーツァルト全集5 ヴァイオリン協奏曲、管楽のための協奏曲、管楽のための室内楽曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110051

(CD61~73) /モーツァルト全集6 弦楽のための室内楽曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:409611006X

(CD74~85) /モーツァルト全集7 ピアノをともなう室内楽曲、ヴァイオリン・ソナタ
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110078

(CD86~97) /モーツァルト全集8 ピアノ曲
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110086

(CD98~108) /モーツァルト全集9 宗教音楽〈1〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110094

(CD109~119) /モーツァルト全集10 宗教音楽〈2〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110108

(CD120~130) /モーツァルト全集11 オペラ〈1〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110116

(CD131~141) /モーツァルト全集12 オペラ〈2〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110124

(CD142~153) /モーツァルト全集13 オペラ〈3〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110132

(CD154~165) /モーツァルト全集14 オペラ〈4〉
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110140

(CD166~178) /モーツァルト全集15 コンサート・アリア、歌曲他
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110159

(CD179~190) /モーツァルト全集 別巻 モーツァルトとその周辺
著者名:海老沢敏 監修:エリック・スミス
出版社:小学館  ISBN:4096110167

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2014/9/22追記
The Compact Complete Mozart Edition (デッカのサイト)を発見した。

各トラックデータに録音データ、演奏者等が詳しく掲載されている、優れもの。

2013年9月12日 (木)

堀辰雄が聴いたフォーレの「レクィエム」(1938年リヨン録音)

軽井沢町追分の堀辰雄記念館のSPレコードの目録は、音楽愛好家の方が作成に協力したのだろう。きちんとまとまった興味深いものだが、残念ながら演奏者の記載が少々不完全のように思えた。

プルーストが「失われた時を求めて」で、屋敷に招いてその生演奏を聴いたカペー四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲の古く有名な録音のSP(リンクはYoutube 第14番Op.131嬰ハ短調の第1、2楽章。最も内省的なフーガの第1楽章の幽遠な演奏!)があるのは、実際に記念館で見かけて感激したので覚えていたが、今回、フォーレのレクイエムのSPレコードがあるのに気付いた。ただ、演奏者欄に、指揮者の名前が見当たらない。

このような古いSPレコードの情報は、たいがいネットにアップされているので検索してみたところ、

http://www.cadenza-cd.com/label/goodies_cdr.html

で、多分これだろうというものが見つかった。

フォーレ:レクイエムOp.48

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 シュザンヌ・デュポン(S) モーリス・ディディエール(Br)
 エルネスト・ブールモーク指揮リヨン器楽合奏団&cho.、エドアール・コメット(Org)

(CD番号)米 COLUMBIA 70295/9-D (英 COLUMBIA LX773/7と同一録音)。
録音:1938年5月30日-31日、6月1日、リヨン、サン=ジャン大聖堂。

 リヨンのサン=ジャン大聖堂で録音されたこの名曲の記念碑的録音。英コロンビアのプロデューサー、ウォルター・レッグによる録音。SP時代の同曲はフランスHMVが1929年に録音したギュスタヴ・ブレ指揮バッハ協会合唱団とo.(仏 LA VOIX DE SON MAITRE W1154-58)があったが1936年に廃盤になっていて、この新録音が大歓迎されたとの記述がある。

独唱者やオルガニストが同じなので、恐らくこれに間違いないだろう。

当時は知られた録音のようなのだが、独唱者も指揮者も、演奏団体も初めて目にする名前なので、原語ではどのように表記されているのだろうかと興味を持ち、調べてみた。

すると、以下の情報が見つかった。

http://en.wikipedia.org/wiki/Requiem_(Faur%C3%A9)

このWikipedia 英語版に、以下の記述があった。

The exception was a Columbia set released in 1937, with Suzanne Dupont, soprano; Maurice Didier, baritone; Les Chanteurs de Lyon and Le Trigentuor instrumental lyonnais, conducted by Ernest Bourmauck.

さらに、このSPと同じだろうと思われる音源(演奏者は同じだが、1938年録音とされている)の音を Youtube で聴けることも分かった。

Gabriel Fauré
Requiem

Suzanne Dupont, soprano
Maurice Didier, baryton
Les chanteurs de Lyon
Le Trigentuor instrumental lyonnais
Edourd Commette, orgue
Direction Ernest Bourmauck

Enregistré le 31 mai 1938 en la Cathédrale Saint-Jean de Lyon
VINYL, repiquage de 78 tours

 

現代がフォーレに求める清楚で静的なイメージとは異なり、比較的濃厚でアマチュア的な演奏スタイルの演奏を聴くことができる。一面ではとてもベルエポック的な雰囲気のある演奏ではあり、スクラッチノイズも消されていて、比較的聴きやすい。

さらに、この音源はLPでも再発売されていたらしい

http://mobius.missouri.edu:2082/search~S0?/aBourmauck%2C+Ernest./abourmauck+ernest/-3%2C-1%2C0%2CB/frameset&FF=abourmauck+ernest&1%2C1%2C

 

指揮者も、演奏団体も、この音盤以外ではヒットしないようで、詳しい情報が分からないのだが、Le Trigentuor instrumental Lyonnais (上記 cadenzaのサイト情報で、リヨン器楽合奏団 と訳されている)とはどんな団体で、大文字の Trigentuor とは何だろうという疑問がわいてきた。

いろいろ調べると、Le Trigentuor instrumental Lyonnais とは実在のオーケストラだったらしい。

古いものだが、コンサートのプログラムが見つかった。

http://numelyo.bm-lyon.fr/BML:BML_02AFF01000AffM0496?params=a:6:%7Bs:3:%22pid%22;s:25:%22BML:BML_02AFF01000ffP0198%22;s:8:%22pg_titre%22;s:0:%22%22;s:14:%22collection_pid%22;s:23:%22BML:BML_02AFF01000COL01%22;i:0;s:38:%22collection_pid=BML:BML_02AFF01000COL01%22;s:4:%22rows%22;s:1:%229%22;s:9:%22pager_row%22;i:116;%7D

Trigentuor は定かではない。フランス語の、人名なのか、地名なのだろうか?

現存するオケならば、googleでヒットしないことは無いだろうと思ったが、ヒットしないので、恐らく他のフランスのオケのように吸収合併再編成の歴史をたどったのだろうと見当を付けて、日本でも知られる リヨン国立オケを調べてみた。

http://fr.wikipedia.org/wiki/Orchestre_national_de_Lyon

以下を読むとリヨン国立オケの前身の一つらしい。

En decembre 1938, la Societe des Grands Concerts fusionne avec une autre societe musicale le Trigintuor et prend le nom de Association philharmonique.

1938年に「大コンサート協会」が、その他の音楽協会である「Trigintuor」 と合併して、フィルハーモニック協会に改称、ということらしい。ただし、ここでは、Trigintuor となっている。

リヨンフィルハーモニーのサイトでは

http://www.philharmoniquedelyon.org/historique/

1938  La societe des Grands concerts fusionne avec l’orchestre du Trigintuor et devient
とある。

(リヨン国立オケの HPは、これ http://www.auditorium-lyon.com/L-Orchestre/Orchestre-national-de-Lyon )

以下のページにも出ている。

http://home.arcor.de/christoph_gaiser/diss.htm

Trigintuor (auch Trigentuor geschrieben), Lyon, gegrundet 1925, Leitung: Charles Strony und Ernest Bourmauck

それでも、いったい、Trigintuor (Trigentuor)とは、いったい何だろう?

 

続きを読む "堀辰雄が聴いたフォーレの「レクィエム」(1938年リヨン録音)" »

2013年1月 4日 (金)

年末に届いた "LIVING STEREO 60 CD COLLECTION"

2010年に発売され人気だった表題のボックスセット(アメリカ版)は、完売になっていたが、ヨーロッパ版が再発されたということをHMVで知り、昨年年末に注文しておいたのだが、数日で届いた。旧RCA(ビクター)の初期のステレオ録音の集成で、現在はソニーミュージックの一レーベルとなっていて、そこからの発売になっている。ミュンシュ/ボストン響、ライナー/シカゴ響、ハイフェッツ、ルービンシュタイン、ヴァン・クライバーンなどが主要演奏家で、まさに米国の黄金時代を象徴する録音群だと思う。彼らの人気レパートリーが主だが、意外にもラインスドルフによるイタリア・オペラのラ・ボエーム、マダム・バタフライ、トゥーランドット、それにプレヴィターリという指揮者のラ・トラヴィアータ(椿姫)が含まれていてこれが60枚の内の8枚を占めている。(と書いたが、当時のアメリカ出身の人気歌手、レオンタイン・プライス、アンナ・モッフォ、テノールのリチャード・タッカーなどの出演のためRCAがローマに進出して録音したもののようだ。メトではなくローマで1950年代、60年代に録音したところに時代を感じる。なお、トゥーランドットは、ニルソン、テバルディ、ビョルリンクなど凄い顔ぶれの歌手揃い。)

このシリーズは、ステレオ録音最初期の録音なのだが、リマスタリングが成功しているのか、聴き慣れたライナーの「オケコン」「弦チェレ」も1980年代発売の日本製の同じ音源のCDよりも相当音質が改善され、セルの録音に比べて粗さを感じていたライナーのそれが、今回のCDでは勝るとも劣らぬ緻密な音楽・演奏に聞こえるようになっているので、全体的に聴きやすくなったのは確かだろう。

すでに60年も前の録音だが、レコード録音できる音楽家がスーパー音楽家だった時代の労力と資金がたっぷり掛けられた時代の録音でもある。これはお買い得だと思う。

余談だが、この60枚の並び順には、どのような規則性があるのだろうか?少し考えたが分からない。

2012年5月19日 (土)

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの逝去を悼む

今朝の新聞を読んでいた妻が、「ディスカウが亡くなった」と知らせてくれた。86歳だったという。フィッシャー=ディースカウの妻で同じく歌手だったユリア・ヴァラディによれば「安らかに永眠した」とのことだ。

F=ディースカウの歌唱を、生で聞く機会は無く、膨大な録音もたまたま縁があって入手したごく一部しか聞いていない。

ドイツリートではこのブログでも記事にしたエッシェンバッハのピアノによるシューマンの歌曲集『詩人の恋』『リーダークライス』『ミルテの花』の歌唱が一番印象に残っている。1976年の録音で、ディースカウ50歳ごろの歌唱だが、今聞き直しても高音の伸びが素晴らしく、声にも潤いがあり、知的で慎重な印象の強いディースカウにしては熱唱の部類に入り、思わず胸が熱くなる瞬間がある。

オペラでは、ベームの指揮、ポネル演出の『フィガロの結婚』映画でのアルマヴィーヴァ伯爵の演技と歌唱は見事だし、1954年のフリッチャイの『魔笛』での30代の若きディースカウのパパゲーノもユニークだった。

リストを書き出していて思い出したが、バーンスタインとウィーンフィルのマーラーの「大地の歌」の録音で、アルトで歌われることが多いパートをバリトンの彼が歌ったものも印象が強い。

宗教音楽ではリヒター指揮のバッハの受難曲とカンタータでも多く録音を残しているが、『マタイ』のバスのレチタティーヴォとアリア "Mache dich, mein Herze, rein" を聞き、その歌唱を偲びたい。

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ関係の記事

2006年4月20日 (木) シューマン 歌曲集「詩人の恋」ほか フィッシャー=ディースカウ、エッシェンバッハ

2007年1月12日 (金) シューベルト『冬の旅』 フィッシャー=ディースカウ、デムス

2012年3月 7日 (水) 以前音質的に不満だった音源を聴きなおしてみて(5) アンサンブル、声楽編

2006年11月 8日 (水) シューベルト 『白鳥の歌』 シュライアー&シフ

2008年4月26日 (土) モーツァルト 『フィガロの結婚』 3種類のベーム指揮を聴く

2007年8月 8日 (水) モーツァルト 生誕200年記念の名録音による4大オペラ全曲集 10CDボックスセット

2004年12月13日 (月) ハイドン 天地創造

2006年5月18日 (木) 連休の収穫6 マーラー「大地の歌」バーンスタイン/VPO ミュージックカセット

2007年6月 2日 (土) エルンスト・ヘフリガーを偲んでバッハの受難曲を聴く(マタイ受難曲)

2008年7月 5日 (土) 『四季』を題材にした曲集より『夏』の音楽 (ハイドンの「四季」)

☆白水社/ドイツグラモフォン シューベルト歌曲集 
HP音楽の茶の間のページより。ディースカウの著書(『シューベルトの歌曲をたどって』だろうか?)にLP10枚ほどがセットになったもの。1970年代に父が購入。

追記:2012年7月3日 6月22日に親戚の葬儀で帰省し、翌日の土曜日に『シューベルト 歌曲の世界』(白水社)を写真におさめてきた。『シューベルトの歌曲をたどって』は、収録されていなかった。その代わりといってはなんだが、DFD著の『シューベルトの人物像』、『わが生涯を語る』、ジェラルド・ムーア著の『フィッシャー=ディースカウとシューベルト歌曲』といった文章が収録されていた。

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2011年9月 1日 (木)

モーツァルト ミサ曲全集 ペーター・ノイマン&コレギウム・カルトゥジアヌム、ケルン室内合唱団

R0011700 EMIから出ていた選集を買い逃していて、残念に思っていたペーター・ノイマンのモーツァルトのミサ曲集が10枚組の廉価BOXで8/29再発されるということを知り、HMVに予約を入れていたところ、8/30に早速配達された。

1990年代にピリオドアプローチで録音されたもので、コーラスの水準が非常に高いという評判だったのでぜひ一度聴いてみたかったのだ。

すでにモーツァルトの宗教曲集は、PHILIPS/小学館の全集で主にヘルベルト・ケーゲルが指揮したものを聴いており、初期のミサ曲のうち特に孤児院ミサ曲ハ短調の素晴らしさに驚かされ、ヴェスペレや、ベートーヴェンの第九のメロディーを先取りしたかのようなオッフェルトリウム「ミゼリコルディアス・ドミニ」ニ短調K.222(205a)などを楽しんだが、実家においてあるので、なかなか聴ける機会がないままだ。また、白水社の文庫クセジュのカルル(シャルル?)・ド・ニの「モーツァルトの宗教音楽」も確か実家に置きっぱなしだ。

今回、改めて孤児院ミサ曲や、未完のハ短調の大ミサ、レクィエム、戴冠式ミサなど有名曲をざっと聴いてみた。ソロ歌手で知っている人は、テナーのプレガルディエンや、カウンター・テナーのマイケル・チャンス程度。コーラスはすっきりとしているが、ハ短調大ミサのッソプラノソロの歌手の声質は必ずしもそれに合っているとは言えない人もいるようだ。

ピリオドアプローチで、孤児院ミサ曲では、ところどころ個性的な管楽器の音色に驚かされたりもしたが、どれも非常にすっきりした解釈と音響で聴けるものだった。特に初期のミサ曲の演奏がよいようだ。CD1のK.49(47d)の冒頭のKyrie を聴くと一気にモーツァルトの天才と、この演奏の質の高さに引き込まれてしまう。

ところで、この録音もよく、質の高い演奏のCDを聴いて改めて思ったことなのだが、モーツァルトのミサ曲は、レクィエムを除いては一般的に音響分布的には少々ハイ上がりなのだろうか?これは、LP時代の少々録音がこもりがちなコリン・デイヴィスの「戴冠ミサ曲」を聴いて以来感じているのだが、もう少し低音をしっかり響かせた方が、上滑りしたような音楽に聞こえることなく、音響的に落ち着くように感じるのだが。低音不足はケーゲルでも感じたし、ガーディナーでも感じた。しかしレクィエムは、ベームもカラヤンもこのノイマンも低音の不足感は無かったけれど。

今回の、ノイマンも全体的に低音はあまり強調せず、ゆえに繊細な感じなのだが、曲が少々軽やかに感じすぎ、特に中期のケッヘル300番台では、その点を改めて意識したせいか、以前には思わなかった作品の世俗的な美しさに傾いた性格(つとに宗教曲としては「美しすぎる」と批判されていた)を感じさせるのかも知れないと思ったりもした。

今、K.192(186f)のヘ長調のミサ・ブレヴィスを聴いているが、クレドのテーマ(モチーフ)が、モーツァルトが好み(ハイドンのいくつかの交響曲にも出てくるので何か当時の時代の暗号的な象徴なのかもしれないという想像もできるが)、晩年の交響曲第41番の第四楽章にも使った「ジュピター音型」が使われていた。この記憶力がいい作曲家が、あえて何度も使ったテーマ(モチーフ)は、潜在意識や本能的なものとしてやはり重要なものなのだろう。

それにしても、ザルツブルクの少年音楽家時代のケッヘル100番以前、100番台の同じラテン語のテキストに付けた多くのミサ曲を続けて聴いてみても、それぞれ工夫が凝らされており、同工異曲と言えばそうなのだが、それぞれ独創的な作品に仕上がっており、やはりすごいものだと思われる。

なお、ミサ曲は、全集だが、アインシュタインが絶賛した有名な2曲のヴェスペレは、このシリーズには収録されておらず、K.339が別レーベルで録音されているようだ。
http://ginjatei.blog27.fc2.com/blog-entry-11.html

ミサ曲全集を作っただけでも素晴らしいが、このレベルで他の多くの宗教曲も録音してくれたらと思うのは、少々欲張りだろうか?

痛風は、左足にうつって2週間ほど経つが、いったん痛みが治まったあとのぶり返しが来ている。なかなか以前の生活に戻れないでいる。

2010年4月 3日 (土)

アルヴォ・ペルト『ヨハネ受難曲』 ヒリアード・アンサンブル

Part_passio_joannem_hilliard_ense_2Arvo Pärt (1935- )
Passio Domini Nostri Jesu Christi Secundum Joannem (1982)
1988年録音〕 70:53

The Hilliard Ensemble : David James (countertenor), Rogers Covey-Crump (tenor), John Potter (tenor) Gordon Jones (baritone), Lynne Dawson (soprano), Michael George (bass)
Elizabeth Layton(violin), Melinda Maxwell(oboe), Elisabeth Wilson(cello),Catherine Duckett (bassoon), Christopher Bowers-Broadbent (organ), Western Wind Chamber Choir, Paul Hillier(conductor) 〔Recorded March 1988、 ECM New Series 1370〕

昨日の春嵐の4月2日は、キリスト教では「聖金曜日」にあたっていたという。明日の日曜日は、復活祭になるという。

そこで、一日遅れではあるが、バッハの受難曲ではなく、アルヴォ・ペルトによる「ヨハネ受難曲」を聴いた。

「歌詞」は、ラテン語聖書(Vulgata)のヨハネ福音書第18章第19章が用いられている。日本語訳第18章第19章

章の番号と行番号を対照すると何とかテキストを追っていけるようだ。

バッハの受難曲とは対照的に、非常に単調で静謐な音楽なので、しっかり歌詞(聖句)を追いかけないと飽きてしまう。このCDを購入してから何度となく、聴きながら寝入ってしまったほど。しかし、改めて日本語訳を読みながら聴くと、大変緊迫した場面であることを認識。


2008年12月26日 (金)

シャトー・ジュリアンは美味く、マス・モニストロルはまあまあ

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クリスマス・イヴには、マス・モニストロル・ロゼを開けた。バブルの余波の時代に、ドン・ペリニョンを空けて二日酔いになったことがあり、発泡性ワインの高級品は二日酔いをしないという『美味しんぼ』の薀蓄に疑問を感じたことがあった。発泡性ワインは、炭酸が抜けてしまうので、ついつい貧乏根性で750mlを飲み切ってしまうのが、二日酔いの原因だろうとは思うが、どうもそれ以来発泡性ワインは苦手だ。

ロゼだが辛口だった。肉汁たっぷりの鶏の丸焼きには結構合ったけれど、単独の飲み物としては、少し物足りなかった。


Pc240671 翌日、クリスマスの夜には、それほど期待していなかったシャトー・ジュリアン2002を開けた。ボルドーワインをたまに飲むとは言え、大概リーズナブルなものなので、舌が肥えているとはとても言えないが、これは単に渋いだけでなく、ほのかに甘く、アルコールの刺激はまったくなく、まろやかな美味しさを味わえた。2002年というので、6年は経過しているわけだが、心配していた酸味も強くなく、なかなかよい飲み物だった。

日本製のカマンベール風チーズ、デンマーク製のブルーチーズをそれぞれフランスパンに載せ、ワインと味わうとなかなか結構なマリアージュが楽しめた。このワインは、リカーショップに結構並んでいたので、また購入したいものだ。

クリスマスの音楽は、もう20年近く前にヒーリングミュージックとして流行したスペインのシロス修道院の『グレゴリアン・チャント』、タリス・スコラーズの『クリスマスのキャロルとモテット集』のジョスカンとビクトリアの『アヴェ・マリア』、オルフェウス室内管弦楽団によるコレルリの『クリスマス協奏曲』といったところだった。

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